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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

2040 年の未来予測 成毛 眞

2021年7月5日作成

『2040 年の未来予測』(成毛 眞,日経 BP,2021年1月12日)を読了。

新しいテクノロジーが出たとき,世の大多数は否定的である。それを大衆という。世界を変える可能性に気づく人間は少ない。(位置 No. 3)

新しいテクノロジーの可能性を信じよう。

テクノロジーを大衆は最初にバカにする。19 世紀にダイムラーが自動車をつくったときも,20 世紀に入りライト兄弟が飛行機を発明したときも,大衆はその価値に気づかなかった。しかし,「そんなバカな」ことを実現しようと信じて取り組んできた人々が歴史をつくってきたのだ。(位置 No. 67)

バカなことを実現しようとしなければ,歴史をつくることはできない。

新しいテクノロジーに対して,ふつう,人は懐疑的になる。そういうものなのだ。だからこそ,いち早くその可能性に思いを巡らせられる人にはチャンスがある。(位置 No. 199)

新しいテクノロジーの可能性を徹底的に考えよう。そしてチャンスをつかもう。

人手不足はもう待ったなしだ。物流や生産,販売といった生活維持に欠かせないエッセンシャルワークの人で不足を解消するには,もうテクノロジーしかない。(位置 No. 367)

2040 年には労働人口が 40 % 減少すると言われている。その労働人口の減少を補うのは,テクノロジーしかない。

10 年前に比べて社会保険料の負担率は,ひとりあたり 26 % 増えているが,賃金は 3 % しか伸びていない。これでは,勤労意欲を失う人も多いだろう。先進国の中で,ただでさえ低い生産性がさらに下がる可能性がある。負の循環に陥れば経済成長は落ち込み,さらに国の財政は厳しくなる。(位置 No. 1067)

負の循環から抜け出さなければ,この国に未来はない。多くの人がそのことに気付いているかもしれないが,負の循環からは抜け出せない。

ちなみに,国は教育についてどういうことを考えているか,最後に触れておこう。2040 年の高等教育(大学教育)の目標をまとめた文書がある。

そこには,求められる人材として「思考力,判断力,俯瞰力,表現力の基盤の上に,幅広い教養を身につけ,高い公共性・倫理性を保持しつつ,時代の変化に合わせて積極的に社会を支え,論理的思考力を持って社会を改善していく資質」とある。(位置 No. 1894)

論理的思考力がなければ,社会を変えていくことはできない。

今,これを読んでいるあなたは,国を忘れて,これからの時代をどうやって生き残るのかをまず考えるべきだ。どうすれば幸せな人生を送れるかに全エネルギーを注ぐのをオススメする。

生き残るためには,幸せになるためには環境に適応しなければならない。生き残るのは優秀な人ではなく,環境に適応した人であることは歴史が証明している。(位置 No. 2305)

すべてが「加速」する世界にも適応できるように,自ら変わり続ける。