『ゼロからわかる制御工学 世界を動かす見えない仕組み 基礎理論から最先端の AI 応用まで完全攻略』を読了した。
再生可能エネルギー時代の電力制御
従来の電力系統は「大きな貯水池から各家庭へ水を配る」一方向で安定したシステムでした。再生可能エネルギーが普及すると,「無数の雨水タンクが配管につながり,天候次第で水が余って逆流したり,急に不足したりする」状況になります。
この不規則で双方向な水の流れを,水圧を保ちながら安定させる役割を担うのが,現代の電力制御技術です。(位置 No. 5809)
これまでは発電所でつくった電気を需要家へ届けるだけであった。しかし,再生可能エネルギーが普及すると,至る所で電気がつくられ,電力の流れは複雑化する。双方向で不規則な電力フローを安定させるためには,より高度な制御技術が不可欠である。
未来を形づくる 7 つの制御技術
これからの制御技術 ―― 未来を形づくる 7 つの潮流(位置 No. 6762)
- AI × 制御 ―― 「知能」と「安定性」の融合
- デジタルツイン ―― 「もう一つの現実」での実験
- エッジコンピューティング ―― 「現場で即断する」制御
- 量子制御 ―― ミクロ世界を操る技術
- 分散協調制御 ―― 「群れ」の知恵を引き出す
- 説明可能な AI (XAI) と制御 ―― 「なぜそうするのか」を説明する
- 持続可能性と制御 ―― 地球と共存する技術
この中でも,AI × 制御,デジタルツインは,私自身のテーマに近い領域である。現実世界をデジタル空間に再現し,シミュレーションを行うことで,現実のシステムをより良くしていくことができる。制御工学とデジタル技術の融合は,今後ますます重要になるだろう。
制御工学を支える情熱
最後に,最も大切なこと。それは「未来を創りたい」という情熱です。
火星に人類を送りたい。病気を根絶したい。気候変動を止めたい。誰もが快適に暮らせる社会を作りたい。
そのような夢を実現するための「道具」が,制御工学なのです。制御工学は,あなたの夢を現実に変える技術です。(位置 No. 7224)
「未来を創りたい」という情熱を持つ人とそうでない人では,仕事への姿勢が大きく異なる。制御工学は,その情熱を現実へと変換するための強力な技術であると感じた。
制御工学の永遠のループ
制御工学の永遠のテーマ(位置 No. 7252)
- 目標を定める(何を実現したいか)
- 現状を測る(センシング)
- 差を計算する(偏差検出)
- 動作を決める(制御則)
- 実行する(アクチュエーション)
- 結果を確認する(フィードバック)
→そして 1. に戻る(永遠のループ)
大学の学部で学んだ制御工学であるが,今でも仕事の中で関わり続けている。もし当時もっと深く理解していれば,私の人生はさらに豊かなものになっていたかもしれない。制御工学は,今もなお私の思考と実務の基盤となっている。





