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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略

2021年7月2日作成

『ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略』(及川 卓也,日経 BP,2019年10月15日)を読了。

日本企業はソフトウェアを「設計パターンに従って複製可能な工業製品」とみなし,米国企業は「ビジネスであり商売の重要な武器」,欧州企業は「ソフトウェアの標準化に代表される美」を体現するものとして捉えている(位置 No. 989)

米国企業はソフトウェアを「ビジネスであり商売の重要な武器」とみなすからこそ,ソフトウェアを内製化するのか。

DX は日本のみならず,欧米でもその重要性が広く謳われています。そこには,IT が持つ可能性に対する期待と,創業時から IT を核としたサービス展開を行うことで産業界を大きく変えてきたデジタルネイティブ企業に対する危機意識が表れていると思います。ディジタルネイティブ企業に本気で対抗していくには,DX を単なるブームとして終わらせてはなりません。「第 2 の創業」に近い意識で臨まないと,何も変わらない可能性があります。蓋を開けてみたら新しい IT ツールを導入しただけ……とならないようにしなければなりません。(位置 No. 1393)

デジタルネイティブな企業に,デジタルで対抗しても勝ち目はない。デジタルとリアルの融合にこそ,勝機を見出せるのではないか。

  1. 手段が変わっても変わらない,高く掲げた企業理念を大切にする。
  2. エンゲージメント強化への取り組みを妥協しない。
  3. 意思決定者が技術に対する理解を深める。(位置 No. 1511)

上の三つのことは,当たり前のことかもしれないが,実践することは容易ではない。

評価とは,部下が成長していくための気付きを与える行為です。定期的な人事考課の季節を待つのではなく,常に適切なタイミングでフィードバックをしなければなりません。そのためには,部下の能力を理解して,その能力を活かしたパフォーマンスを発揮しておくことが大切です。(位置 No. 1655)

部下に対して気付いたことは,適切なタイミングでフィードバックしよう。

  1. 小さな違いを追いかけるより大胆に賭けた方がいい。
  2. 出来の悪い計画でも,ないよりはいい。
  3. 競争の激しい市場では収益が消失する。
  4. 販売はプロダクトと同じくらい大切だ。

ピーター・ティール『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』 (位置 No. 2066)

出来の悪い計画であっても,計画を立てて取り組んでいく。

  1.  ハードウェアはソフトウェアのためにある
  2. ソフトウェアはユーザーエクスペリエンスのためにある
  3. ユーザーエクスペリエンスは人々の感情を満足させるためにある

マーティ・ケイガン「アップルに学ぶ」(位置 No. 2459)

アップルのように,人々の感情を満足させることができるだろうか。

変革というのは過去の延長線上にはありません。変わり者に活躍の場を与えましょう。その際に必要となるのは,経営陣の強い後ろ盾です。変わり者が今までとは違ったことを始めると,必ず軋轢が生じます。変わり者がひるまずに変革を進め続けるためにも,経営陣のサポートは不可欠です。経営陣まで日和ってしまわないように強い覚悟を持ち,その覚悟に応える異能集団を構築するのがいいでしょう。(位置 No. 2611)

変革を成し遂げるためには,過去の延長線上に生きる人との衝突は避けられない。そして,その人たちを新しい線上に移ってもらわなければ,変革は成し得ない。