2020年9月27日作成
令和二年九月場所は,十両以上の休場者 13 人(横綱の白鵬,鶴竜を含む)の異例自体。優勝候補の本命と目された大関 2 場所目の朝乃山は初日から 3 連敗するなど,優勝争いは大混戦となった。
13 日目終了時点
13 日目を終えて,2 敗は正代,翔猿,3 敗は朝乃山,貴景勝,若隆景,阿武咲と大混戦。朝乃山は4 日目から 10 連勝(うち不戦勝は 2 つ)と何とか優勝争いに追いついた。
14 日目終了時点
14 日目は,2 敗力士はそれぞれ大関との対戦が組まれた。
○ 貴景勝 vs 翔猿 ●
● 朝乃山 vs 正代 ○
正代は,立ち合いで朝乃山を圧倒したのが印象的だった。
14 日目を終えて,2 敗は正代,3 敗は貴景勝,翔猿。優勝争いは 3 人に絞られた。
千秋楽
千秋楽の結びの一番の前に,正代,翔猿戦が組まれた。
○ 正代 vs 翔猿 ●
正代は翔猿に勝利し,初優勝を決めた。熊本県出身の力士の優勝も史上初とのことである。さらに,場所に大関昇進することもほぼ確実となった。
令和二年 大相撲力士名鑑における正代の寸評を改めてみると,次のように記載されていた。
熊本地震の被害を受けた家族や故郷の人々のために飛躍を期す
まさに,飛躍できたのではないだろうか。
今後
今場所,休場した白鵬,鶴竜の両横綱は,引退のカウントダウンは始まっているとみて間違いないだろう。
もしかすると,先場所優勝した照ノ富士も,膝の状態さえ良ければ大関に返り咲き,横綱争いに加わるかもしれない。
横綱昇進レースが,今後の大相撲の見どころであろうか。
個人的には,先場所,今場所と悔しい思いをした朝乃山の奮起に期待したいと思うが,いかがだろうか。