Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

Think Disruption アップルで学んだ「破壊的イノベーション」の再現性 河南 順一

2020年9月11日更新

『Think Disruption アップルで学んだ「破壊的イノベーション」の再現性』(河南 順一)を読了。

ディスラプトすることをやるんだ
周りの神経を逆撫でする
現状に反抗するというより
作り直すんだ,永遠に(位置 No. 9)

 ディスラプトし続ける,永遠に。

ティーブ(ジョブズ)は常々,テクノロジーと人間がシームレスに融合することで人間の能力が拡張される世界を創ること,そして宇宙にへこみを残すイノベーションを起こすことを思い描いていました。そのビジョンは,いずれも現実のものとなったのです。(位置 No. 24)

 全てがシームレスになれば,生産性は格段に向上する。

クレージーな人たちがいる。反逆者,厄介者と呼ばれる人たち。

四角い穴に丸い杭を打ち込むように,物事をまるで違う目で見る人たち。

彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。彼らの言葉に心を打たれる人がいる。反対する人も,称賛する人もけなす人もいる。しかし,彼らを無視することは誰にもできない。なぜなら,彼らは物事を変えたからだ。彼らは人間を前進させた。

彼らはクレージーと言われるが,私たちは天才だと思う。自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが,本当に世界を変えているのだから。<"Think different." 広告より抜粋>(位置 No. 103)

 ”Think different." を実践し,世界を変えてみよう。

ティーブはしばしば頑固者だと言われますが,言い方を換えると,彼は自分の信じるものに対しては一切の妥協を許さずブレない人間だということです。(位置 No. 562)

 自分の信じるものには妥協を許さない。

現実歪曲空間Reality Distortion Field

だれもが不可能だと思っていることでも,巧みな話術によって,実現できると納得させてしまうこと。あるいは,卓越したプレゼンテーション能力によって,聴衆の想像力をかきたててイマジネーションの世界に引き込み,感動させてしまうこと。そうした場面や雰囲気。アップルの創業者スティーブ・ジョブズのカリスマ性を表現する言葉。(位置 No. 613)

 現業を巻き込むときに必要な能力。

日本を代表するホンダ・ソニーパナソニックなど,革新的な会社のイノベーションはどれも,「こんなの無理だ」と一度あきらめたプロジェクトが,理屈に合わない気概(オブセッション)によって成功したことが発展の起点となっているからです。仮説を検証して実効性がないとの結論をそのまま受け入れていれば,現在のホンダ・ソニーパナソニックは存在していません。(位置 No. 690)

 プロジェクトを進めていく原動力はパッションしかない。

アメリカの宗教家,デビッド・A・べドナーは,人に啓示が降りる際には 2 つのパターンがあると述べています。

1 つは,暗い部屋で照明をつけるときのように,見えていなかったものが突如としてパッと識別できるパターン。もう 1 つは日の出のように,じわじわと見えてくるパターン。(位置 No. 784)

 啓示が降りてくるように,準備をしておこう。

ティーブは「会議で議論したことで本当に重要なことは忘れるはずがない」と考えていました。スティーブは人生の一瞬一瞬において,最高のものを作ることに全身全霊をかける人間です。参加者の全員が徹底的にフォーカスして各自の知見を議論という形でぶつけ合い,最高のもの(結論)を生み出すことが会議の目的だと考えると,ノートを否定する彼のこだわりは理にかなっています。(位置 No. 929)

 全身全霊で打ち合わせをしているか。

リーダーは組織の中で,ややもすると失われてしまう視野と方向性をしっかりととらえ,大局的な見地と優先度でビジョンを大胆に遂行することが求められます。しかし同時に,原点に立ち返り,確固とした軸足に立たなければ,ディスラプションを生き抜くことはできません。(位置 No. 1153)

 原点はどこか,確固とした軸足はあるか。

ディスラプションは,必ず抵抗勢力からの圧力を受け,敵を作り出します。現状(維持)を破壊し,それまでの既得権を壊す局面が生まれるからです。変革をドライブするときに,必ずつぶそうとする力が作用し,反発を受けます。勝ち目のない戦いだったりするのですが,それを支えるのは熱狂的なサポーターなのです。(位置 No. 1433)

 抵抗勢力には屈しない。

企業にあってどうインパクトを最大化するか。これは永遠の課題ですが,組織にあってはその会社のリソース(人・物・金といった資源)を活用する以上,それらを最大限活用できる領域で活動することになります。もし,その企業の組織やリソースでディスラプションを起こせない,インパクトを最大化できないのであれば,起業して自分でそれ以上のリソースを活用できる環境を作るか,そういう組織に移ることを考えなければなりません。企業,そしてその組織の中にいるメリットは,人のリソースを使って,会社や組織に守られて活動できる点です。リスクがあっても,失敗をしても,全責任を負わされることは(経営トップでなければ)ありません。(位置 No. 1707)

企業の組織やリソースでディスラプションを起こす。
起こせなければ,企業,企業の組織に未来はない。

キャットムルは長年の経験から発見した原則をこう表現しています。

「いいアイデアを二流のチームに与えると台無しにされる。二流のアイデアを優秀なチームに与えたらそれを修正するか,捨ててもっといいものを思いついてくれる」

そこからピクサーは,「よりアイデアより,よい人材。独創的なアイデアは天才的なひらめきだけでは成り立たない」という考えを行動指針として掲げるようになりました。(位置 No. 2045)

イデアよりも人材を大切にする。