Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル

コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル』(メン獄,文藝春秋,2023年3月20日)を読了。

速度を身につけるためには,まずこの「迷子の状態で漫然と作業している時間」を徹底的に排除する必要がある。その第一歩として,1 日 8 時間の作業ロットを 2 時間単位に分割したい。

例えば朝,何か上司から指示された場合,日を跨いで結果を見せるようでは遅い。朝一で指示があれば,遅くとも午後一に,一度何かしらの作業進捗を上司に見せられるコミュニケーションが必要だ。(p. 30)

漫然と作業している時間は,あっという間に過ぎていく。

「僕たちはピカソの絵にならないといけない。ピカソの絵を買う人は値段を見て買ったりしない。ピカソの絵だから買うんだよね」(p. 48)

アイツだから任せる,と思われるようになる。

すべての資料には目的がある。その資料がなんのために書かれたもので,その資料によって誰に何を言ってもらいたいのか,というストーリー性が必要だ。そして上司へのレビュー依頼は,その目的を達するために必要な情報がこの資料に過不足なく記載されているかどうかの判断をしてもらうプロセスだと考えると良いだろう。(p. 53)

資料の目的を考えれば,資料に何を書けばよいのかわかる。

「論点の設定が悪いから会議が紛糾するし,出席者が自由に発言する場になってしまっている。アジェンダがソリッドじゃない。もっと研ぎ澄ませ」(p. 95)

論点の設定さえ良ければ,会議は紛糾しない。

毎日毎日,少しずつの工夫と徹底した継続を行うことで,3 ヶ月から半年,あるいは 1 年という時間の中で,できるようになったことをやっと実感できるようになるのが仕事における成長だ。成長のためには,息の長い持続可能な働き方こそが大切なのだ。(p. 133)

少しずつの工夫と徹底した継続により,成長を実感できる。

後々の大きなトラブルを未然に回避するためには,どんなに小さな違和感であっても,言語化し,その違和感の正体を見極めるようにしたい。(p. 172)

違和感を言語化して,正体を見極める。違和感をそのままにしておくと,トラブルにつながってしまう。

部下への依頼時チェックリスト(p. 212)

  • 作業の背景・目的を伝えたか?
  • どの会議でどのように使う資料なのかを伝えたか?
  • インプットとなる情報を明確にしているか?
  • アウトプットのイメージを伝えているか?
  • ルフレビューの観点を伝えているか?(最低限自分でチェックしてほしい部分)
  • 期限を伝えているか?
  • 確認が必要な関係者を伝えているか?

部下への依頼するときのチェックリストとして利用できそう。

部下への作業依頼の鉄則として,「自分でやろうと思えばできること」でなければ部下に投げてはいけない。通常,作業の指示は仕事のインプットとアウトプット,そしてインプットからアウトプットへの変換のプロセスを手順としてはじめて成立する。

自分にプロセスと完成形のイメージがないと,インプットかアウトプット,あるいはその中間手順について,部下に考えさせることになる。既に習熟した関係性のある上司と部下であれば大きな問題が生じないこともあるが,部下が持ってきたアウトプットが自分の想定と大きく異なる事態を招くことも多い。(p. 214)

自分でやろうと思えばできることを部下に任せる。自分でもわからないことは,部下にわかるはずがない。

振り返ってみれば,マネージャー時代に自分が成長できたと実感できたのは,自分一人で勝つのではなく,チーム全体でプロジェクトを成功させるゲームメーキングができるようになってきた時からだ。(p. 260)

チーム全体でプロジェクトを進めると,マネジメントが面白くなる。

プロジェクト単位の仕事において,できない社員を一人抱え続けるということは,その分の負荷を他の社員に強要することになる。もし,米田をプロジェクトに残したいのならば,米田が軌道に乗るまでの負担増はマネージャーがリカバーできる範囲までとするべきで,他のメンバーの負担となることを看過してはならなかった。(p. 268)

できない社員の扱いには注意する。できる社員に悪影響を及ぼすのは避けなければならない。

漫画『HUNTER × HUNTER』では,ある武道家が,自分を育ててくれた武道への感謝の気持ちを込めて,「1 日 1 万回の正拳突き」を数年間毎日行うシーンが描かれている。周囲からすれば異常,狂気とも思えるこの習慣は,結果としてこの武道家を唯一無二の存在としてのステージへと導く。

"狂気がスペシャリティを作り,スペシャリティがキャリアを作る"。

効率や勝ち筋という視点だけで自分自身の働き方を選んでいては,唯一無二の存在には永遠にたどり着けない。(p. 278)

習慣が自分のキャリアを作る。