Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

いまこそ知りたい シェアリングエコノミー 長田 英知

2020年8月12日

『いまこそ知りたい シェアリングエコノミー』(長田 英知,Discover,2019年9月30日)を読了。

これからの時代の新しいシェアは,「共用=共に所有する」ではなく「共用=共に利用する」というところに本質があると,私は考えます。 (位置 No. 254)

モノやサービスを所有するのではなく,必要なときだけ利用する。
そのためには「共に利用する」という概念はしっくりくる。

社会的共用としてのシェアは,この現実世界とサイバー空間がシームレスにつながる世界があって初めて実現することができます。なぜなら,社会的共用を成立させるためには,一定数以上の広範囲にわたる提供者と利用者のマッチングが必要だからです。(位置 No. 373)

社会的共用としてのシェアのため,現実世界とサイバー空間をシームレスにつなげる。

コンテンツの「総体としての魅力」で顧客から定額のお金を獲得し,コンテンツを製作したアーティスト間で収益を公平にシェアする仕組みをつくることを目指すことになります。(位置 No. 709)

一つのサービスではなく,複数のサービスを組み合わせて,定額のお金を獲得する。

遊休資産(稼働していない資産)となっている住宅や自動車などの有形資産の社会的共用は,シェアリングエコノミーを象徴するサービスとなっています。(位置 No. 798)

遊休資産の活用は,提供者にとっては収益機会の拡大,利用者にとっては割安での利用が期待できる。

スキルの共用サービスが日本で大きく発展している背景には,高齢化社会に伴う社会保障制度の行き詰まりや,企業の従来型の雇用制度の崩壊と働き方改革が大きく影響していると考えられます。

限られた労働力を共用することで価値を生み出していくことは,これからの日本社会が目指すべき,ひとつの方向性だと私は思います。(位置 No. 1022)

限られた労働力をいかに活用するかは,日本の課題である。

5 つの欲求段階(アメリカの心理学者マズロー)(位置 No. 1367)

  1. 生理的欲求
    生命を維持するための本能的な欲求で,食事・睡眠・排泄など
  2. 安全欲求
    安全性,経済的安定性,よい健康状態の維持,よい暮らしへの欲求
  3. 社会的欲求
    自分が社会に必要とされていて,受け入れられていることを感じたい欲求
  4. 承認欲求
    自分が集団から価値ある存在と認められ,尊重されることを求める欲求
  5. 自己実現欲求
    自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し,「あるべき自分」になりたいという欲求

 より高い欲求に刺さらなければ,サービスは使ってもらえない。

マズローの 5 段階の欲求に基づく働き手の内面的欲求(位置 No. 1378)

  1. 生理的欲求
    国の規制に基づく必要最小限の社会保障(終身雇用,雇用保険など)
  2. 安全欲求
    生活の安定や老後を保障する就業システム(年功序列,年金制度など)
  3. 社会的欲求
    会社・組織への帰属意識愛社精神永年勤続表彰など)
  4. 承認欲求
    会社そのもののブランド力,会社内での役職
  5. 自己実現欲求
    会社・部署の成長や発展を実現することによるやりがい

新規入職者の3年離職率を減らすためには,何をすればよいだろうか。

共用経済における企業のあり方のもうひとつの流れは,「外から内へ」です。

これは,外部の人材を内部の人材と交流させ,相互作用させることで,新しい価値を生み出していくことを意味しています。(位置 No. 1551)

外部の人材と交わることで,新しい価値を生み出していく。

企業が共用サービスに進出する際,まず考慮するべきことは,どのような余剰を共用できるかということです。

ありがちな失敗は,共用するものを既存のビジネスとは全く関係のないところから新規につくろうとすることです。(位置 No. 1893)

根本となる事業に近いものを共用するというのは,筋がいいかもしれない。

企業間連携を成功させるためのポイントは,それぞれの企業の強みをコンポネント(構成部品)として組み合わせ,ひとつの「強いサービス」をつくり出すことです。(位置 No. 1984

企業間を連携することで,今までにない価値を生み出す。

共用経済と社会的共用サービスは,今の私たちの暮らし方を大きく変える新たな「黒船の来航」になろうとしています。

この黒船は,急速な高齢化と人口減少による従来の社会モデル,経済モデルの制度疲労に悩む現代の日本にとって未来の処方箋となる可能性を秘めています。(位置 No. 2013)

 共用経済と社会的共用サービスをうまく活用し,日本の未来を変えていく。

いまこそ知りたいシェアリングエコノミー

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