Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

2025 年を制覇する破壊的企業

2021年9月1日作成

『2025 年を制覇する破壊的企業』(山本 康正,SB クリエイティブ,2020年11月15日)を読了。

実験的なサービスを数多く出し,うまくいかなそうなものは早めにサービスを停止する同社の精神「Done is better than perfect (完璧を目指すよりはまず終わらせろ)」は大企業になっても続けられていることは驚異的です。(位置 No. 518)

実験的なサービス,ということは,今までのサービスとは違う新たなサービスを数多く出せるということが,Facebook の強みだろうか。

グーグルの元会長,エリック・シュミット氏が興味深い発言をしています。「車とコンピュータは出てくる順番を間違えた。どう考えても正解は,コンピュータに車輪をつけることだ」と。実際,油圧などの機械的な機構ではなくソフトウェアでブレーキの制御などを行っているから,テスラの乗り心地はスムーズなのです。(位置 No. 769)

コンピュータが登場する前にできた仕組み(車を含む)は,コンピュータと組み合わせることで劇的に変えられる可能性がある。

電力を送る仕組み(送変電設備,配電設備)も,劇的に変えることができるかもしれない。

サブスクリプションが合わない業界もあります。摩耗する業界です。摩耗とは,ハードが時間の経過と共に劣化していく,という意味です。具体的には,不動産,自動車,家具などです。(位置 No. 2254)

サブスクリプションで,経常的にキャッシュを得られる仕組みができれば,次々と事業を拡大できるチャンスを得られる。

エネルギー業界は国とのつながりも大きいですから,火力発電が時代遅れだと多くの人が分かっていても,「でも,なくなりはしないだろう」と考えるわけです。このようなマインドは未来では成り立ちません。

マスク氏のような業界の壁や常識を何とも思わない経営者が次々と参入し,業界を壊していく可能性が十分にあるからです。(位置 No. 2337)

「なくなりはしないだろう」は,ある種のバイアスが働いている。業界の壁や常識など,本気で乗り越えようと思えば,乗り越えることは決して不可能ではない。