Masassiah Blog

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予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』(ダン・アリエリー,早川書房,2014年4月25日)を読了。

人間は,ものごとを絶対的な基準で決めることはまずない。ものごとの価値を教えてくれる体内計などは備わっていないのだ。ほかのものとの相対的な優劣に着目して,そこから価値を判断する。(位置 No. 265)

相対的な優劣に着目したいから,比較表を作成する。

大半の人は,自分の求めているものが何かわからずにいて,状況とからめて見たときにはじめてそれがなんなのかを知る。(位置 No. 280)

求めているものがわからない人に,求めていることを気づかせることができれば,大きな需要になる。

人は持てば持つほどいっそう欲しくなる。唯一の解決策は,相対性の連鎖を断つことだ。(位置 No. 603)

相対的な価値観ではなく,自分だけの価値観を持てば,欲することはなくなる。

無料で何かが手にはいるといい気分になることはだれでも知っている。実は,値段ゼロは単なる価格ではない。ゼロは感情のホットボタン,つまり引き金であり,不合理な興奮の源なのだ。(位置 No. 1214)

ライス無料,大盛無料の誘惑に打ち勝てないのは,不合理な興奮のせいだ。

社会規範が社会規範と衝突すると,社会規範が長いあいだどこかへ消えてしまうのだ。社会的な人間関係はそう簡単には修復できない。バラの花も一度ピークが過ぎてしまうともうもどせないように,社会規範は一度でも市場規範に負けると,まずもどってこない。(位置 No. 1755)

長い時間をかけて作り上げた社会規範は,大切にした方がよい。

では,どうすれば教育制度を改善できるか。おそらく,まずは学校のカリキュラムを考えなおし,社会全体が気にかけている社会的な目標(貧困や犯罪の撲滅,人権の向上など),科学技術的な目標(省エネの増進,宇宙開発,ナノテクノロジーなど),医学的な目標(がん,糖尿病,肥満の治療など)とのつながりをもっとはっきりわかるようにすべきだろう。そうすれば,生徒も教師も親も教育により大きな意味を見いだし,もっと熱心で意欲的になるかもしれない。(位置 No. 1905)

私が学生だった時,少なからず社会的な目標と学校のカリキュラムは結びついていた。

それがあったから,今の仕事に結び付いているわけではないのだが。

「だれかの天井はだれかの床」という古いことわざがある。言ってみれば,持ち主という立場のときは天井にいるし,買い手という立場のときは床にいるわけだ。(位置 No. 3196)

自分は何階にいるのか,別の場所から見てみよう。

自分の所有物を過大評価してしまう傾向は,人の基本的な偏向であり,自分自身に関係のあるものすべてにほれこみ,過度に楽観的になってしまうという,もっと全般的な性向を反映している。(位置 No. 3429)

自分の所有物を過大評価せず,不要なものは捨ててしまおう。

さらに重要なのは,どちらかに決めることで生じるちがいがほんのわずかだという点を考えに入れていなかったことだ。(位置 No. 3670)

どちらを選んでも,ささいな違いしかないとわかっていれば,決断が早くなる。

今日では,心理学者,経済学者,環境保護論者が同じ基本原理を表すのに「共有地の悲劇」ということばを使っている。共有資源を利用する速度が補充の速度より遅ければ,何も問題はない。しかし,貪欲な者が現われて,割り当てよりもたくさん利用するようになると,それまでの消費の秩序が保てなくなり,長い目で見ると結局はみんなが損をする。ひとことで言うと,共有地の悲劇は,ふたつの競合する人間の利害につきる。(位置 No. 4720)

共有地の悲劇を味わわないためには,新しい地に行くしかない。