2021年10月20日作成
『貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか』(加谷 珪一,幻冬舎,令和2年5月発行)を読了。
日本の組織は制度疲労を起こしているとよく言われますが,組織というものは経営者がその権限を使っていくらでも変えることができます。日本の組織が制度疲労を起こして動けなくなっているというのは,経営者が機能不全を起こしていることと同義です。(位置 No. 1807)
今は,経営者ではないので,組織を変革することを経営者に具申する。
企業経営者というのは,常に儲かるビジネスに専念するという方針を愚直に進めればよく,結果的にそうした行為は従業員の賃金上昇につながっていきます。この愚直な施策を徹底して実行できるかどうかが,経営者としての腕の見せ所なのです。(位置 No. 1884)
儲かるビジネスに専念する,のは大切であろうが,それだけでは歪が生じる気がする。儲かるビジネスに専念しつつ,歪を察知する能力が,経営者には必要か。
日本経済には本質的な問題が存在していて,これが長期の景気低迷を引き起こしており,経済政策という側面支援だけではこの問題を解決することはできません。
市場メカニズムに沿って自ら新陳代謝するという企業活動が阻害されており,それに伴って消費者の行動も抑制されていることが日本経済の根本的な問題です。最終的にこの状況を打破できるのは政府ではなく,企業の経営者であり,私たち消費者自身です。(位置 No. 1952)
2021年衆議院解散総選挙において,各党が主張していることは,日本経済の本質的な問題を捉えているだろうか。日本経済の本質的な問題を,論点としてほしい。
その答えは結局のところ,投資と消費を重視すべきという日本全体の処方箋と密接に関係しており,付加価値を常に意識して生活するということに尽きるでしょう。具体的な方策としては以下の 3 つが考えられます。(位置 No. 1979)
- 外国に投資する(外国で稼ぐ企業に投資する)
- 外国で稼いで日本で暮らす
- 外国にモノを売ることを考える。
私は,投資と消費でしか,日本に貢献できない。所得の半分以上は,投資と消費に回していく。