ミリタリーを知らない政治家は国を統治し安全を守ることはできない(p. 15)
ミリタリーは,政治家に必要な知識。
突然みんなが人類愛に目覚めて真の平和になれば結構なことですが,我々政治家はそんなことを言っているわけにいきません。それを願うのはもちろんですが,政治家という立場でそんなことしか夢想していないのは無責任です。(p. 21)
願っていれば,平和が実現するというものではない。政治家は,現実に立ち向かわなければならない。
彼ら(ひと昔前の左翼)は,本当に世の中を変えようと思っているというより,「そんなかっこいい自分が好きだ」という自己陶酔があるように思えてなりません。(p. 58)
自己陶酔している人の目を覚ますには,何が必要だろうか。
基本的に「自分の国は自分で守る」という姿勢が必要なのは言うまでもありません。すべてアメリカに頼り切るのではなくて,自分の国でできることがあれば,それをやるべきではないでしょうか。(p. 136)
腑に落ちる考え方。自分の国は,自分たちで守るしかない。
フランスは「一日入隊」といった制度を導入しました。18 歳以上の国民は男女を問わず,一日は軍に入るというものです(p. 156)
日本の教育で,国防に関する教育が不足しているのではないか。それを補完するためにも,「一日入隊」は有効ないのでは。自衛隊の存在と役割を知ってもらういいきっかけになると思う。
民主国家を守るためには,口で語るだけではなく,税金を納め,そして国防の任に就くというのが,本来あるべき姿のはずです。しかし,いかにして税金を逃れるかということが流行り,徴兵制を憲法違反だと得々として言う。私は日本にはそういう国家であってほしくないと思っています。(p. 159)
民主国家の国民として,何をすべきかよく考える。
日本人はしばしば,『官僚主義』,『前例主義』,『自己保身』に陥る。そしてこの三つに陥ったら,国は必ず間違える(p. 237)
国でも,企業でも,『官僚主義』,『前例主義』,『自己保身』に陥らないように注意する。
「どうでもいい奴が 100 人いても 200 人いても国家は変わらない。確信犯が 30 人いれば国家は変わる。おれはそういう集団を作りたい」(渡辺 美智雄)(p. 250)
国家を変えてやろう,そんな気概のある政治家集団の登場に期待。