Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

花咲舞が黙ってない

花咲舞が黙ってない』(池井戸潤中央公論新社,2017年9月5日)を読了した。

幻想にすがるな,自分の人生は自分で切り開け

「あなたの人生はあなたが決めればいい。だけどそれは,生きるためなら何をしてもいいという理由にはなりません。あなたは,自分のしたことについて,ただ自分勝手に正当化しているに過ぎない。あなたからすれば,裏切ったのは組織かも知れない。だけど,組織なんて,会社なんて,所詮そんなものなんじゃないですか。会社がなんとかしてくれるだなんて,そんなのは幻想です。勘違いした銀行員の,ただの甘えに過ぎません。いいかげん,目を覚ましてください!」(p. 42)

会社がなんとかしてくれるというのは,幻想にすぎない。自分の人生は,自分の責任で切り開くしかないのである。

腐りかけの会社は,料理するか見送るか

「会社は腐りかけがうまい」(p. 48)

腐りかけの会社は,料理して活かすこともできるし,腐って廃棄されるのを待つこともできる。選択は自分次第である。

銀行の本質は融資にあり,リスクを恐れるな

銀行の業績が悪くなって,その皺寄せが来るのは取引先である。

しかし,銀行にとって融資こそ商売の根幹だ。

リスクを怖れて融資をしなければ,ますます銀行の業績は悪化の一途を辿る。”負の連鎖”だ。(p. 102)

銀行の収益は融資によってもたらされる。リスクを恐れて融資を控えれば,負の連鎖に陥るだけである。

失敗は未来を変えるための材料である

「何が間違っていたのか,何が足りなかったのか――。失敗したときに原因を追究するからこそ,次につながる。いまは変えられなくても,未来は変えられるじゃないですか」(p. 155)

失敗しても,その原因を追究すれば,未来を変えることができる。過去は変えられなくても,前に進む力にはなる。

歯車であっても,組織を動かす力になれる

「オレたちは組織の歯車なんだよ」

そういって相馬はグラスの酒を一気に呷った。「ちっぽけで,非力で,上から睨まれたらひとたまりもない歯車だ」(p. 237)

組織の歯車であることは,無力さの象徴ではない。歯車としての矜持をもって,組織を支える存在であり続けたい。

秘密を守る力が,組織のレベルを決める

「秘密を作るのは簡単だが,守るのは難しい。関わる者が多ければ多いほど,難易度は上がり,ひいてはその組織のレベルを問われることになる」(p. 240)

秘密を守ることができるかどうかで,組織の成熟度が問われる。関わる者が多いほど,その難易度は高まる。

知ってしまった責任からは逃れられない

「銀行員ってのは,何かを知ってしまったら責任が発生する商売だって,そういったじゃないですか。一旦,知ってしまったら,見て見ぬフリをした者もまた,責任を問われると。であれば,私たちはどうなんでしょう」(p. 247)

一旦,知ってしまったら同罪である。見て見ぬフリは,責任逃れにはならない。

正しさが報われない現実にどう向き合うか

間違っていることをしたとは思わない。だが,正しいことをしていれば出世できるというものでもない。(p. 267)

正しいことをしても報われない現実は,不正への誘惑を生む。それでも,正しさを貫く覚悟が問われる。

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