Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

心理的安全性 最強の教科書

私が所属しているチームの心理的安全性を高めるため『心理的安全性 最強の教科書』(ピョートル・フェリクス・グジバチ,東洋経済新報社,2023年3月30日)を読了。

心理的安全性は,ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・エドモンドソン氏が最初に提唱した概念で,「対人関係においてリスクのある行動を取っても,『このチームなら馬鹿にされたり罰せられたりしない』と信じられる状態」を意味します。

これに加えて僕なりの定義を紹介すると,心理的安全性とは「メンバーがネガティブなプレッシャーを受けずに自分らしくいられる状態」「お互いに高め合える関係を持って,建設的な意見の対立が奨励されること」です。(3 ページ)

チームのメンバーは自分らしくいられる状態か,チームには建設的な意見の対立があるか。トップダウンで意見が決まることが多いか。

心理的安全性の本質は,表面的な笑顔ややさしさで,良好そうな人間関係を取り繕うことではありません。「自分らしく周りの人に接することができる」ことです。相手と意見が違ったなら,対立を恐れずに「自分はそうは思わない」とはっきりと自分の考えを伝えられること。相手が間違っていたり,至らないと思うところがあれば,「それは違うのではないか」とお互いに率直に言い合えることです。Agree to disagree(意見が異なるという点において同意する)精神が大事です。(3 ページ)

違うと思ったら,違うという。当たり前のことだと思うが,そうはできない場合もある。

マネジャーがメンバーのために,職場の心理的安全性を高まる努力をすることは大切です。でもメンバーにも,「してもらって当然」ではなく,自分たちが職場の心理的安全性を高める当事者であるという意識を持ってもらうことが大切です。(84 ページ)

マネージャーとメンバーとともに心理的安全性を高める努力をする。

「自分を知る」ことは,「自分らしく生きる」ための羅針盤を手に入れることです。価値観や信念,期待感も含めて自己認識を深めておくことで,自分に合った仕事や職場を選べるのはもちろん,価値観を共有できる仲間と出会うことで,自分が心地よく感じる人間関係を構築することができるのです。

また,「自分は何者で,何を大事にしているのか」を周りにも説明できるように言語化しておくことは,心理的安全性に不可欠な対話のベースになるものです。(98 ページ)

「自分は何者で,何を大事にしているのか」ということを説明できるように自己紹介シートを用意しておくのは,人間関係を構築する第一歩。

自分の軸とはつまり,自分の価値観や信念,期待感が何であるか,大切にしていることは何か,言い換えれば「自分とは何者か」ということです。「自分が何者なのか」「自分はどうしたいのか」が明確であれば,先の見通せない状況でも自分らしい決断がしやすくなります。(100 ページ)

自分の軸がしっかりしていれば,先の見通せない状況でも決断をすることができる。決断ができなければ滞ってしまうが,何らかの決断をすることで先へ進むことができるというのは,大変なアドバンテージである。

これまでの脳科学の研究で明らかなように,人は現実をそのまま見ているわけではありません。五感のフィルターを通して世界を見ているし,過去の経験や見聞から知らず知らずのうちに形成された思考パターンのフィルターを通して世界と接しています。そして多くの人は,自分がフィルター越しに世界を見ていることに無自覚です。(148 ページ)

私が見ている世界は,どんなフィルターを通して見ているだろうか。フィルターを自覚することは難しい。

「なぜあなたは仕事が遅いんですか?」

「なぜこんなことも理解できないの?」

「なぜそんな言い方をするの?」

実はこうした「なぜ」の使い方は,疑問文ではなく,相手の真意や誠実さ,真面目さ,IQ を疑ったり,否定したりするような断定表現となって相手に伝わっていることがあります。(182 ページ)

「なぜあなたは仕事が遅いんですか?」「なぜこんなことも理解できないの?」「なぜそんな言い方をするの?」は,私の口癖になっている。相手を傷つけていただろうな。