Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

リスキリング超入門 DX より重要なビジネスパーソンの「戦略的学び直し」

リスキリンという言葉が気になる今日この頃,『リスキリング超入門 DX より重要なビジネスパーソンの「戦略的学び直し」』(徳岡晃一郎,房広治,KADOKAWA,2023年2月25日)を読了。

日本ではルールは「守るべきもの」と捉えられがちですが,反対に欧米では「ルールは作っていくもの」と認識されています。

日本の国や企業にも,自国や自社に有利なルールを世界共通の標準にしていこうというルール形成のマインドセットが必要です。(位置 No. 450)

「ルールは守るもの」という考えは現状維持には大事だが,「ルールは作るもの」という考えには発展性が感じられる。

このように 30 年後といった未来に起きていることを思い描き,そこからバックキャストして現在を眺めるのがシナリオ思考・シナリオプランニングです。(位置 No. 999)

現状の延長だけでは,思い描く未来を実現することはできない。

ビジネスのプロジェクトに関しても,政府の DX 化プロジェクトに関しても,Science 科学的根拠があり,Technology 技術的な裏付けがあり,Engineering 工学的に最適解であることが検証され,Mathematics 数値でわかりやすく説明されているものは成功しやすく,そうでないものは失敗する確率が多いのです。(位置 No. 1212)

Science,Technology,Engineering,Mathematics は,私の得意分野。得意なことを活かして,DX を推進しよう。

スピードとは何でしょうか。突き詰めると責任能力のことだと言えるでしょう。

イムリーに,決めて,実行して,評価できるかどうか。「いつまでに何をするのか」をはっきりさせる,という意思決定の力のことです。

つまり,決断を速く行えることが最も重要です。正しいかどうかはその時点では最も重要ではありません。間違えたら修整すればよいのです。(位置 No. 1303)

仕事の速い人,仕事の遅い人の違いの要因には,決断力があるように思われる。

自分を縛っている制約やルールといったものは所詮は人間によって作られてきたものです。そこは何らかのほころびや抜け穴,例外があるはずです。決まっていることだからと受け入れてしまうのではなく,いったん立ち止まって疑ってみる必要があるのです。

(中略)

「あの手この手」「蛇の道は蛇」など権謀術数も含めてスピードを上げる人脈形成を意識してルーティンからはみ出すポジティブな逸脱(Positive deviance)にトライしてみましょう。(位置 No. 1519)

「あの手この手」「蛇の道は蛇」など権謀術数を身につけていく。

すなわち,リーダーシップには信念が必要であり,それが人の心を掴むのです。(位置 No. 1542)

信念がなければ,人の心をつかむことはできない。

ファシリテーションに関しては『問いのデザイン創造的対話のファシリテーション』(安斎勇樹,塩瀬隆之著,学芸出版社)が参考になります。(位置 No. 1972)

ファシリテーションのスキルを身につけるために読んでみようか。

ここで大切になるのが「青銀共創」*1という考え方です。これは,台湾のデジタル担当大臣のオードリー・タン氏が広めた言葉です。(位置 No. 2475)

少子高齢化に起因する問題には,青(若者)と銀(シニア)の世代間の助け合いは不可欠。若者とシニアが共創する場は意義あるものかもしれない。

*1:青(若者)と銀(シニア)の世代間の助け合いを重視し,シニアが価値を生みだす意欲を引き出しつつ,若い人をシニアがうまくサポートして補い合うことで価値創造が可能になる,という考え方です。