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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

ワインの科学 「私のワイン」のさがし方

『ワインの科学 「私のワイン」のさがし方』(清水 健一,講談社,2013年4月1日)を読了。

料理との相性に関しては,これも田崎氏が指摘しているように,料理と酒を合わせて,甘味,旨味,塩味,酸味,苦味の五つの味がそろうと良い,という発想も面白いと思います。料理には酸味の強いものが少なく,一方,ワインには酸が多量に含まれていることが,ワインの食中酒としての適性に大きく貢献していると思います。(p. 22)

マリアージュを考えるとき,食事に欠けている味は何か,それを補うのにふさわしいワインは何かを考える。

コニャックブランデーは高価なことで知られていますが,その理由の一つは,その製法が単式(二回)*1であるために,たとえば,1 リットルのブランデーを得るために 5 ~ 9 リットルのワインを必要とするのです。(p. 78)

コニャックブランデーを得るのに,その 5 ~ 9 倍のワインを必要とするなんて知らなかった。

実際に品質がピークに達したワインについて,びん内の酸素量と品質の推移を見てみると,最も長くピークを保てるのはビールの王冠,次いでスクリューキャップの順で,コルク栓をしたワインは,三者の中で最もピークの期間が短いという結果が得られています。(p. 176)

品質がピークに達したワインをスクリューキャップで出荷するのは,非常に理に適っている。

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*1:単式蒸留機で二回蒸留