『非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術』(齋藤 太郎,東洋経済新報社,2022年2月10日)を読了。
課題の本質を見つけ出し,仮説を立て,解決策につなげていく。見たり聞いたり探ったり,考えたり想像したり生み出したり,動かしたり選んだり伝えたりする力が,これまで以上に求められています。
新しい工夫をしたり,既存の思い込みを排除したり,物事を俯瞰で見たり,もうひと工夫を加えて何か変えられることがあるのではないかと考える。ちょっと違う角度から,アイデアを紡ぎ出す。「ビジネスのクリエイティブ」とは,そういうところで使うクリエイティブのことです。(26 ページ)
課題を見つけて,解決する力が,求められている。
「うちの会社には課題がない」と思っている人がいたら,それこそ課題であり,大問題です。(41 ページ)
「課題がないこと」と思うことが課題。
「この商品で世の中はどう変わりますか?」
この質問で,狭くなった視野を大きく広げることができた例は少なくありません。
「うまくいったときの世の中は,どうなっていますか?」
「この商品が当たり前になったとき,5 年後はどうなっていますか?」(66 ページ)
狭くなっている視野を広げるような質問を投げかける。
そして「魚の眼」で重要なことは,「ああ,サウナ流行っているよね」「キャンプ流行っているよね」と観察して終わりではなくて,どうして流行っているのか,考えて,言葉にしてみて,文字にしてみることです。そうすることではじめて,その流行の後ろにある現象や背景を自分なりに捉えることができます。(84 ページ)
流行の背景を捉えることができれば,チャンスが見つかるかも。
多くの人が,自分を中心に物事を考えています。「自分はこう考える」ということが良くも悪くも当たり前のように誰にでもあるわけですが,「相手が(他者が)どう考えているのか」について解像度が低い人は結構多いです。
ビジネスにおいて課題の解決策を考える上では,自分の体験や日常から想像する勝手な偏りや思い込みを排除して,あくまで「ターゲットならどう考えるか」「どんな気持ちになるか」「どんな現状を抱えているか」という視線を持ち続けることが重要です。(94 ページ)
相手がどう考えているのか考えるのは苦手。
みなさんは角瓶 1 本から何杯のハイボールを作ることができるかご存じでしょうか?答えは 23 杯です。これが何を意味するのかと言うと,提供する側から見ると,ビールと比べてハイボールは利益率の高い,自分の店で売りたい商品だということです。これがハイボールの普及を大きく後押ししたことは間違いないでしょう。(193 ページ)
それでも,私はハイボールを頼んでしまう。