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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

Learn Better 頭の使い方が変わり,学びが深まる6つのステップ

『Learn Better 頭の使い方が変わり,学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー,英治出版,2018年7月19日)を読了。

  • 第1章 価値を見いだす(value
  • 第2章 目標を決める(Target)
  • 第3章 能力を伸ばす(Develop)
  • 第4章 発展させる(Extend)
  • 第5章 関係づける(Relate)
  • 第6章 再考する(Rethink)

学習とはつまり理解のプロセス,メソッド,体系なのである。学習とは一つのことへの集中と計画性と内省をともなう活動であり,学習の方法がわかれば習得の度合いと効果は大きく上がる。(p. 16)

学習の方法がわかっていれば,習得の度合いと効果を大きくすることができる。

ほとんどの人にとって,今大事なのはデータそのものではなく,そのデータを使っていかに思考の質を上げられるかだ。もっと厳密に言うなら,新しいスキルをいかに効果的に習得するか。複雑な問題をどうすればもっとよく理解できるか。記憶の保存場所として,自分の頭とコンピュータをどう使い分ければよいのか。(p. 20)

頭に記憶するのは,思考の質を上げるためのデータにする。

学習の目的はある事実や概念についての考え方を変化させることであり,学習にあたってめざすのは思考の体系を学ぶことなのだ。(p. 23)

思考の体系を学んでおけば,別のことを志向することもできる。

知識を深める価値のあるスキル,つまり習熟する価値のあるスキルであれば,その専門知識を身につけるために体系的なアプローチをとる必要がある。次の手順だ。(pp. 28 - 29)

  • 価値を見いだす
  • 目標を設定する
  • 能力を伸ばす
  • 発展させる
  • 関係づける
  • 再考する

2021年,基本情報技術者試験応用情報技術者試験に合格したことを振り返る。

その試験に合格することで体系的に学び,能力を伸ばすことができることに価値を見出した。

そして,自分の能力を発展させ,業務に関係づけて試験勉強を行うことで,効果的に学習することができたと考えられる。

自分で自分に問題を出したり,自分に説明してみたりするような,能動的な学習方法が最も効果が高いと話してくれた。「これは人間の頭の働きの基本的特徴なんです」と彼*1は語った。学習するとは「単に情報をコピーするだけではない。事実の意味を理解することなのです」。(pp. 68 - 69)

自分に説明してみることで,真に理解しているかを確認することができる。

「教育者の価値」がここで大きくものをいう。有能な教師は習得しやすい量に小分けして,学生に一口サイズで知識を与える。もっと正確に言うと,優れた教師は認知力の容量をよくわかっていて,すんなりと理解できるような教え方をするのである。(p. 95)

目指せ!電気主任技術者~解説ノート~を作成しているが,習得しやすい量に小分けして記事を作成し,すんなりと理解してもらう。

知識は学習の土台と考えてほしい。知識は理解という建築物を構成するレンガと漆喰であり,学習成果を予測する最も重要な手がかりの一つである。(pp. 98 - 99)

知識を積み重ねてきた土台があれば,学習の成果を上げていける。

書くという行為はメタ認知の良い例である。文章や段落の構成について考えるとき,大事なメタ認知的な問いかけを自分にしているからだ。これを読むのは誰だろう。相手に理解してもらえるだろうか。どの部分に説明が必要だろうか。考えをまとめる方法として,書き出すのが効果的な理由はここにある。書いてみると,自分の主張を評価したり,アイデアについて考えたりしないわけにはいかないからだ。(p. 117)

小論文を書かせてみれば,メタ認知ができているか確認することができる。

質の高いカリキュラムには質の高い教師と同等の効果がある。質の高いカリキュラムのほうが安価に提供しやすいにもかかわらずだ。(pp. 149 - 150)

質の高いカリキュラムができれば,それを世に広めていく。

研究者の世界では「プロテジェ効果」と呼ばれるが,これは実は知識応用の一形態である。あるテーマについて人に教えることで,私たちはその概念に自分なりの解釈を加える。そのテーマの何が重要かを明確にし,自分の言葉に直すことによって,専門知識を深めるのである。(p. 208)

自分の専門分野を人に教えることで,その概念に自分なりの解釈を加えていく。

更新履歴

  • 2022年2月9日 新規作成
  • 2022年3月22日 目次を追加

*1:ケント州立大学 ジョン・ダンロスキー