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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる

2021年11月8日作成

『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』(尾原 和啓,幻冬舎,令和3年7月発行)を読了。

プロセスに価値を乗せるには,作り手がそこにストーリーを込めたり,なぜやるか(Why)という哲学を示すことが大切です。(位置 No. 145)

なぜやるか(Why)という哲学を示すことには,妥協しない。

「すべてのサービスは自分が自分らしくなるためにある」。これがマーケティング 4.0 の重要な視点です。受動的な消費者に甘んじるのではなく,誰一人置き去りにしない世界を構築するために,消費者もメーカーの活動に参加し社会変革に挑戦していく。(位置 No. 496)

マーケティング 4.0 の視点をもっておく。

AI(人工知能)の進化によって,AI が人間の知能を凌駕するシンギュラリティ(技術的特異点)が到来する。その激動の時代を見極める「イノベーターの虎の穴」で,「あらゆるものは 6D になる」と語られているのです。

6 つの D を 1 つずつ見ていきましょう。(位置 No. 528)

  1. Digitized(デジタル化)
  2. Deceptive(潜在的
  3. Disruptive(破壊的)
  4. Demonetized(非収益化)
  5. Dematerialized(非物質化)
  6. Democratized(民主化

色々な D が語られている。

電力業界では,電気事業のあり方に影響を与える "5 つの D"*1 が有名。

「story of self」(自分がここにいる理由)を語り,「story of us」(私たちがここにいる理由)を聴衆に投げかけ,「story of now」(今行動を起こすべき理由)を訴える。大統領候補の生い立ちという「他人の物語」から「自分の物語」へと変換させることによって人々を巻き込んでいったのです。(位置 No. 615)

理由を語り共感してもらうことで,人々を巻き込んでいく。

堀江貴文さんは『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』(ダイヤモンド社を執筆した際,このオバマの演説を参考にしたそうです。

「Me と We と Now」,つまり「私,私たち,そして今」という構成で語りかけていることから,堀江さんは「Me We Now」 理論と名付けました。

「自分の話をして距離を縮める(Me)」「共通点を見いだして連帯感を作る(We)」「自分のやりたいことを説明する(Now)」。まずこの「Me We Now」の骨格を考えて,エピソードを書き足していったと言います。(位置 No. 628)

「Me We Now」理論を使えている人は,私の周りにはいない。

人間の行動様式は,感情脳(narrative heart)と論理脳(strategy head)の 2 種類が司っています。ダニエル・カーネマンは感情脳を「システム 1」(直感的プロセス),論理脳を「システム 2」(論理的プロセス)と呼びました。

いくら理知的な教養人でも,四六時中ロジカルに思考し,行動しているわけではありません。人間が行動を起こすときには,実は論理的な「システム 2」ではなく,直感的な「システム 1」に従っているとのことです。(位置 No. 641)

直感的プロセス,論理的プロセスのいずれで行動しているか,それぞれの行動ごとに考えてみる。

プロセスエコノミーを実践するうえで最も大切なのは,あなたの中にある「Why」(なぜやるか・哲学・こだわり)をさらけ出すことです。(位置 No. 918)

徹底的に,Why(なぜやるか・哲学・こだわり)をさらけ出す。

宗教の第一段階は,教祖本人が生きている初期の時代です(Cult・カルト)。次に,教祖がもっていた心の部分,「Why」の部分をエバンジェリスト(伝道者,宣教師)が言語化していきます(Sect・セクト)。そして「Why」を体験化した教会の時代(Church・チャーチ)に達します。そうすれば人は「Why」を強く意識することもなく自然と伝承し始めます。(位置 No. 1018)

宗教は,カルト,セクト,チャーチの順にステップアップする。

リクルートの社内研修では,定期的に「本人がしたいこと」(Will),「活かしたい強みや克服したい課題」(Can),「能力開発につながるミッション」(Must)の「WCM シート」を記入して仕事の役割分担を確認します。(位置 No. 1476)

何度か,Will,Can,Must を記入したことがあるが,それを振り返ったこともなかったし,見直したこともなかった。

WCM シートを見える化して,定期的に振り返ってみようか。

「正しい」を「楽しい」にすると,そこに価値を感じられなかった人にも届き,色んな人を巻き込んでいける。難しい問題も正しく解決するよりも楽しく解いていくほうがよいのではないか。(位置 No. 1538)

楽しめるように,仕事を変えていく。

*1:Depoplation(人口減少),Decarbonization(脱炭素化),Decentralization(分散化),Deregulation(自由化),Digitalization(デジタル化)