2020年9月9日
『組織を動かすファシリテーションの技術 「社員の意識」を変える協働促進マネジメント』(堀 公俊,PHP 研究所,2019年8月7日)を読了。
結局,優れたリーダーなんてどこにもいない。いくら待っても救世主はやって来ない。改革の主役(チェンジ・リーダー)は 1 人 1 人の社員である。答は自分達で見つけ出さなければならないのだ。
社員全員が切実な危機感を持ち,改革に向けて立ち上がった時に,大きな歯車が音を立てて動き出す。優れたリーダーなんかいなくても,みんなの心に火をつけることができれば,改革はできる。(位置 No. 589)
社員全員が切実な危機感を持ち,改革に向けて立ち上がらせることが大事。
ただ,私が勤めている会社では,社員全員が切実な危機感を持っていない。
企業変革の基本プロセス(位置 No. 763)*1
- 危機意識を高める
- 変革推進のための連帯チームを築く
- ビジョンと戦略を生み出す
- 変革のためのビジョンを周知徹底する
- 従業員の自発を促す
- 短期的成果を実現する
- 成果を活かして,さらなる変革を推進する
- 新しい方法を企業文化に定着させる
チームはできた。
まずは,ビジョンと戦略を生み出す。
ビジネスシーンでは,実際に起こった事例を使って暗黙知を伝えるのが一番分かりやすい。著名な人の講演を聴きにいって,くどくど説明された小難しい内容よりも,エピソードとして語られた事例だけが記憶に残っていることはないだろうか。逆に言えば,そういった生き生きとした物語をどれだけよういできるかが,プロのプロたる所以である。古くから人生の教訓や生活の知恵を伝えるのに物語が活用されてきた。語り尽くせない様々な知識を伝えるのには最高の手段だ。(位置 No. 1815)
エピソードをうまく語れるようになる。
問題解決プロセスと合意形成の進展ステップ(位置 No. 2852)
解決アイデアは想像できた。
さあ,アイデアの評価・統合を行い,解決策を決定しようではないか。
*1:ジョン・P・コッター『企業変革力』(日経 BP 社)に一部加筆