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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

予定通り進まないプロジェクトの進め方 前田 考歩・後藤 洋平

『予定通り進まないプロジェクトの進め方』(前田 考歩・後藤 洋平 著,株式会社宣伝会議,2018年4月1日発行)を読了。

これらのうち,たったひとつだけであっても未知の要素があったとしたら,それはプロジェクトとして認識すべきです。どんなに手慣れた仕事であっても,一緒に携わる人が初対面であれば,難易度は高くなります。1 億円規模の仕事と  1000 万円規模の仕事は,力を入れるべき勘所も,注力すべきポイントも変わります。(位置 No. 168)

未知の要素がある仕事は,プロジェクトである。

計画とは,あくまで現状認識を揃える地図のようなもの,「方便」なのであり,ただひとつ確かなことは,プロジェクトにおいて,当初立てた計画に固執することは,最も愚かなことだ,ということです。(位置 No. 199)

プロジェクトに計画は不要,というわけではないだろうが,計画が絶対というわけでもない。

言葉を交通整理する(位置 No. 307)

  • 要望・・・プロジェクトを開始する根本となる動機
  • 要求・・・要望をもとにして,正式に依頼する側と依頼される側の間で明示される情報
  • 要件・・・要求をかなえるために,製造・実現する内容を明確にすること
  • 仕様・・・製造するものに要求する形状,構造,寸法,精度,性能,製造・試験方法等の規定
  • 設計・・・仕上がりの形や構造を図面などによって具体的に実現すること

 要望,要求,要件をしっかりと整理した上で,仕様・設計に入りたい。

プロジェクト定例会議の目的を考えると,アジェンダは基本的に次のような形式しかありえません。(位置 No. 444)

  • 現在守ろうとしている計画はどれかということの確認
  • それに対する現状認識(=ギャップや課題)が何であるかの共有
  • 課題への対処方法のすり合わせ

定例会議のアジェンダは,上記の形式で行う。

ウォーターフォール型とは,プロジェクトにおける要求,要件という上流の部分を事前に確定させて,しかる後に,それを満たす仕様,設計に落とし込んでいく,そうすれば必ず,必要十分なものができる,という考え方です。一方の,アジャイル型とは,いきなり全体を考えるのは難しいので,ひとつひとつの機能に分解して,問題を解きやすいものにして,順次ひとつずつ仕上げていきましょう,ということです。(位置 No. 508)

全体を見通してから,アジャイル型を始めてみればよのか。

大局観とは,将棋の棋士がしばしば発する言葉ですが,プロジェクトに取り組むにあたって,「大局観」という言葉は大きな支えになるものです。辞書では「物事の全体の動き・形勢についての見方・判断」とあります。プロジェクトマネジメントにおける大局観とは,「部分から全体を類推し,方針を決定するための思考の働き」と考えるとわかりやすいと思います。(位置 No. 555)

 プロジェクトマネジメントにおける大局感を持っている人は,どれほどいるのだろうか。

こうした,明確に定義されていなかったり,あいまいな要素があったりする作業においては,まずはハッキリとしている部分的な情報を書き出してみたり,図にしてみたりと,頭の中の情報を「外在化」し,その外在化した表現を見ながら作業を進めているはずです。可視化とはこの外在化の表現の一種です。(位置 No. 848)

頭の中を「外在化」するのは,労力がかかるけれど,メンバーと情報をすり合わせるためには,必要不可欠なものか。

確証バイアスとは,仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかり集め,反証する情報を無視,または集めようとしない傾向のことです。これがために,私たちは実はプロジェクトにとって重要になり得たかも知れない事象を,些細な,取るに足らないものとしてみすみす見捨てている可能性があります。(位置 No. 992)

 確証バイアスがかかっていないか,要確認。

同じ目標を有しているはずのプロジェクトメンバーだからといって,全員同じ方向を向いているとは限りません。製品に対する思い入れ,ビジネスモデルに対する確信や懐疑,長年の仕事の経験から形成される価値観などが,プロジェクトの行く末を左右することがあります。(位置 No. 1112)

プロジェクトメンバーが,それぞれどの方向へ,どれだけのモチベーションで向かっているのか。
ベクトルを合成したとき,しっかりと進んでいける方向とモチベーションとなっていたい。

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参考文献

  • 2020年6月18日 新規作成
  • 2022年7月25日 「目指せ!プロジェクトマネージャ」のリンクを追加