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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

プログラムマネジメント教本 DX 時代の成功の手引 ご利益に授かる上級 PM 心得八箇条

『プログラムマネジメント教本 DX 時代の成功の手引 ご利益に授かる上級 PM 心得八箇条』(アンリ近藤,ビズフォリオ行動会社,2020年12月27日)を読了。

なお,プログラムマネジメントとは「プログラム目標を達成し,ベネフィットを実現するために,相互に関連するプログラム・コンポーネントを体系的な手法でマネジメントするための調和の取れた活動」である。

プログラム(位置 No. 218

  • 目標やベネフィットは,初期段階では明確に定義されない。
  • 目標やベネフィットは,段階的に詳細化され定義される。

プロジェクト

  • 目標である QCD は,初期段階で明確に定義される。

プログラムとプロジェクト,どちらのマネジメントが難しいだろうか。目標やベネフィットが,初期段階では明確に定義されていないプログラムのマネジメントの方が難しそう。

プログラムマネジメントに関する最も重要な要素を「上級 PM 心得八箇条」としてまとめた。(位置 No. 1027)

~中略~

  1. プログラム定義
    プログラム憲章に変革の必要性を文書化し適宜更新する。
  2. ベネフィット特定
    ベネフィットを段階的に詳細化し特定する。
  3. 依存関係特定
    複数プロジェクトの成果とベネフィットの依存関係を特定する。
  4. 利害関係者合意
    プログラム工程表でベネフィット実現時期を利害関係者と合意する。
  5. 利害関係者関与
    否定的な利害関係者を味方にして関与を深める。
  6. プログラム監視
    プログラム憲章に影響する課題とリスクを把握し意思決定を支援する。
  7. プログジェクト監視
    恣意性を排除したプロジェクト進捗報告で変化を察知する。
  8. ベネフィット実現
    オペレーションでベネフィットが実現されることを確実にする。

プロジェクトマネジメントの体系的な知識(PMBOK)とよく似ている。

プログラムをマネジメントする側は,プロジェクト内の細かい課題やリスクに対して干渉すべきではなく,プログラム憲章に記載されている大局的なレベルの課題とリスクを主に扱うべきである。(位置 No. 1164)

プログラムマネジメントは大局的なマネジメントなのか。

IoT のためのスマートシンキング*1(位置 No. 1383)

  1. As-Is(問題発見:どうやっているか?)
  2. To-Be(問題共有:どうあってほしいか?)
  3. Can-Be(課題設定:どのようにできるか?)
  4. Can-Do(課題解決:どのようになれたか?)

As-Is,To-Be はよく聞くが,Can-Be,Can-Do は新鮮に感じる。課題設定をして,課題を解決するところまで行う。

 

*1:出典:「IoT のためのスマートシンキング」西岡靖之 法政大学教授