2020年6月19日更新
『P&G 式 伝える技術 徹底する力』(高田 誠,朝日新書,2011年1月30日発行)を読了。
「どんな時でも,話は 3 つのポイントにまとめなさい」
P&G の新入社員の多くは,これを徹底的に上司から叩き込まれます。(p. 25)
話すときは,3 つのポイントにまとめる癖をつけよう。
ポイントは常に 3 つと心得る。
組織は情報が整理されていない状態の時に最も時間を消費します。その混乱状態から早く抜けだして前に進むためには,できるだけ早く状況を把握して,明確にし,上司や関連部門に伝えることができるか。そのプロセスが重要で,私たち自身にその能力が問われるわけです。(p. 33)
情報を整理して,混乱から抜け出すことから始める。
目的を確認するという文化は,逆の側面で考えると,無駄な活動をなくすため,あるいは他の,より重要な活動に集中するために大いに役立ちます。(p. 49)
目的は何か,常に意識することで,無駄なことは省く。
社員の質問は「どんな人を優秀な社内のリーダーだと思いますか?」。CEOの答えは,
「さまざまな状況で,最も重要なイシューが何かを明確にして,それに対処できる人です」。
この言葉に P&G のビジネス成功の鍵があります。また,言葉の通り,P&G で活躍するには「イシューを明確にする」能力が問われているわけです。(p. 61)
論点が何か明らかになれば,どんな結論になるか,自ずと描ける。
「会社で認められるための秘訣は,『あの人といえばあれ』という,1つの特徴のある実績を残す事だ」(p. 180)
自分にしかできないことをやる。
「私は上司として,あなたのキャリアの成功をサポートします。しかし,自分が成功できるかどうかは,あなた自身で責任を持たなければいけません」(p. 220)
サポートしてくれる人はいても,自分の成功に責任を負ってくれる人はいない。
1. マネージング(管理)
部下を組織の一員として機能させるために,与える指示など。
2. ティーチング(教育)
自分の経験や知識を部下に教えてあげること。
3. コーチング(指導)
仕事を進めるためのサポート。(pp. 222 - 223)
今は,ティーチングとコーチングを意識しよう。
マネージングは,まだ先か。