Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

PMBOK はじめの一歩 スッキリわかるプロジェクトマネジメントの基本

PMBOK はじめの一歩 スッキリわかるプロジェクトマネジメントの基本』(飯田 剛弘,奥田 智洋,國枝 善信,翔泳社,2022年2月7日)を読了。

特に,なぜ(Why),何を(What)が曖昧で,どうやって(How)だけが先走ってしまっていると,本来のプロジェクトの目的との整合が起こっても気づかないことがよくあります。(位置 No. 701)

Why と What が忘れ,How ばかりを考えてしまいがち。

この不確実性な要求を確実性の高い成果物に変えていく手法のひとつとして「アジャイル」という手法が使われます。アジャイルでは,成果物を作り上げていく工程を細かく,かつ断続的に繰り返し進めていきます。不確実な要件に対し,少しずつ実際の成果物に触れながら,より確実性の高い成果物へつなげていくことが可能となります。(位置 No. 1488)

実際の成果物に触れることで,感じることもある。

プロジェクトマネジメントで「みえる化」というのは,ただ単に見えるようにすれば良いのでしょうか?「みえる化」にも場面において,内容が変わります。(位置 No. 1907)

  • 見える化:見えていないリスクや課題を表面化させる
  • 視える化:リスクや課題が常に視界に入るようにする
  • 観える化:リスクや課題の状況を観察できるルールを作る
  • 診える化:リスクや課題を診断して対策を取れるようにする

場面に応じて「みえる化」を使い分ける。

BOSCAR フレームワーク

BOSCAR は,それぞれ以下の単語の頭文字です。(位置 No. 2176)

  • Background(背景):プロジェクトを実施することになった経緯
  • Objective(目的):プロジェクトを実施する理由
  • Scope(範囲):プロジェクトの範囲,または範囲外
  • Constraint(制約):自分たちだけでは勝手に変更できない条件
  • Assumption(前提):自分たちで想定や仮説を置いた条件
  • Report(成果):プロジェクトとしての成果物やゴールの姿

プロジェクト計画を考えるとき,上記のフレームワークに当てはめるとスムーズに考えがまとまりそうだ。

デザイン思考は,次の 4 つのステージになります。(位置 No. 2324)

  • ステージⅠ(調査):現状の社会の状況や人々の行動思考を観察/体験
  • ステージⅡ(分析):問題の本質を洞察
  • ステージⅢ(統合):課題を再定義して解決策の仮説検討
  • ステージⅣ(実現):プロトタイピングによる試行錯誤を繰り返す

調査,分析,統合ができて,初めてプロトタイプをつくる。

YWT は,プロジェクト経験を通して,学んだことを次に活かすというものです。「Y:やったこと」,「W:わかったこと」,「T:次にやること」の 3 つの点で振り返りを行います。(位置 No. 3443)

振り返りの手段として,YWT を活用する。

では最後に,プロジェクトマネジメントに向いている人はどのような人でしょうか?

プロジェクトの性質や状況によって,求められるマネジメントのタイプは異なりますが,結局のところ,自分たちのやりたいこと(夢)に向かって,自発的に取り組める人が向いていると思います。(位置 No. 3970)

自発的に取り組もうとしない人は,プロジェクトから退出してもらう。