Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

シンプルに考える 森川 亮

シンプルに考えたい,そう思ったときに出会った『シンプルに考える』(森川 亮,ダイヤモンド社,2015年5月28日発行)を読了。

 仕事は与えられるものではなく,自分でつくり出すもの――。
 これこそ,仕事において根源的に重要なことです。「受け身」でいる限り,イヤな仕事が集まるだけ。それよりも,自分から仕掛けたほうが絶対にいい。はじめは小さくてもいいからやりたいことをやってみる。そのために勉強をして,結果を出していれば,必ずやりたい仕事は手に入る。そして,人生が拓けていくと思うのです。(p. 51)

仕事は自分でつくり出すもの。
まずは,そこから始めてみよう。

「そもそも,これは何なのか?」。ややもすれば,“専門家”がバカにしがちな素朴な問いかけですが,この問いかけこそが,僕をものごとの本質に立ち返らせてくれるのです。(p. 71)

素朴な疑問を持つことが,独りよがりな考え方から立ち返るキッカケになる。

 このまま会社に残れば,エスカレータのように自動的に上がっていける。そう考えた人たちは,かつてユーザーに認められようと目をギラギラさせながら働いていた野性的な姿が失われ,牙を抜かれたようになってしまった。まさに「動物園状態」が生まれつつあったのです。(p. 87)

電力業界は,「動物園状態」になっているのではないか。

 新しいことに挑戦すれば,当然,失敗のリスクは高まります。だからこそ,過去の成功にしがみついてしまう。「守り」に入ってしまうのです。そして,同じことをやり続けることに執着し始める。しかし,その間にも,新しい技術は次々と生み出され,ユーザーのニーズも変化し続けます。気づいたときには,時代に取り残されてしまうのです。(p. 92)

同じことは,誰かに任せるようにしなければ,さらに新しいものは生み出せない。
誰かに任せることを考えていこう。

 逆に,やる気のある人は,自分に必要だと思えば,勝手に勉強を始めます。上司に聞いたり,本を読んだり,学校に通ったり……。だったら,そのような自発的な学習を,会社が資金面でサポートしたほうがいい。そう結論づけたのです。(p. 107)

勉強が好きな人は,大人になっても勉強する。
勉強しなければ,成長はない。

 LINE 株式会社にはマニュアルはほとんどありません。
 会社が現場に求めるのは「どこよりも速く,クオリティの高いものをつくる」ということのみ。プレースタイルは現場に一任しています。いや,マニュアル化できないと言うほうが正しい。クリエイティビティ(創造性)というものは,完全に属人的なものだからです。(p. 155)

私が所属していたチームの業務にマニュアルがほとんどないのは,属人的な仕事だからだろうか。

 ボトムの底上げが組織力の向上につながる――。
 従来の組織論で,よく主張されてきたことです。「ダメな人たち」の成長に注力することによってこそ,組織全体の底上げができるというわけです。しかし,本当にそうでしょうか?僕は疑問に思っています。
 むしろ,フォワードにトップスピードで走らせる。それに,必死についていこうと努力するから,人は成長していくのだと思います。だから,僕はトップスピードに合わせることを経営の目標としてきました。それが,強い会社をつくる最高の方法だと考えているからです。(p. 161)

自分はフォワードのつもりで,トップスピードで走っていこう。

 僕は,日本の製造業に元気がない理由のひとつは,技術偏重に陥っていることになるのではないかと感じています。技術中心に考えるから,機能をそぎ落とすことができない。その結果,ユーザーが求めていないものを生み出してしまうのです。
 しかし,そもそも日本人はそぎ落とすことが得意だったはずです。(p. 187)

シンプルに考える。
機能をそぎ落とすことで,新しい価値を生み出そう。

 そのためには,自分の感性で生きることが絶対条件です。会社や上司に言われるままに行動したり,マニュアルどおりに機械的に働くだけでは,どんどん人々の気持ちから遠ざかってしまうからです。(p. 195)

自分の感性を大事にする。
それを忘れてしまうと,人にとって変わられる。

シンプルに考える

シンプルに考える

  • 作者:森川亮
  • 発売日: 2015/05/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)