2020年4月6日更新
『ホンモノの文章力――自分を売り込む技術』(樋口 裕一,集英社新書,2000年10月22日発行)を読了。
これからますます知性が求められる時代になる。かつてのように言われたことをそのまま実行していればいい時代ではない。自分で考え,自分で疑問を見つけ,自分で分析し判断することが求められるようになっている。若者はもちろん,壮年の人々も,もっと文章を書く力を養うべきなのだ。(p. 4)
文章を書く力をつけたい。
「文は人なり」と,よく言われる。
これは,18 世紀フランスの博物学者ビュフォンのアカデミーへの入会演説のなかの「文体は人間そのものである」le style est I'homme meme. という文に由来する言葉だ。もともとは,「文章の内容は普遍的であるが,文体については書いた人間そのものだ」といったほどの意味なのだが,現在ではもっぱら,「文章は,それを書いた人の本当の姿を表す。だから,文を見ただけで,それを書いたのがどんな人かわかる」という意味で使われているようだ。そして,この言葉は文章を書いたり読んだりするときの,いわば「常識」となっていると言っていいだろう。(p. 14)
人から読まれる文を書くことが多くなった。
だからこそ,文章を書く力をつけたい。
私は,書くことの第一の意味は,国語力,そして論理力,分析力や教養を養うこと,つまり知的になることだと考えている。(p. 206)
しっかり書くことができれば,知的になれる。