『脳が超スピード化し,しかもクリエイティブに動き出す!現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全』(佐々木俊尚,東洋経済新報社,2022年2月10日)を読了。
新書は「ひとつの分野」「ひとつのテーマ」について手っ取り早く理解を深めるためにも,最適だと感じる(位置 No. 13)
新しい分野やテーマの検討を始める際は新書を利用する。
大量の記事や書籍をどんどん読み,それを効率的に自分の「知力」に変えていくというのは,ある意味,「脳を超スピード化させていく」ということでもある。
それと同時に,「斬新な発想」や「素晴らしいアイデア」がふと思いつくような,脳を「クリエイティブな状態」にしておくコツも,じつはきちんと存在する。(位置 No. 92)
大量の記事や書籍を読み,インプットする行為は今後も続けていきたい。
「自分のほうが頭がいい」と思うことが,じつはいちばん「知」から遠い(位置 No. 858)
自分のわからないことは多い,と自覚して,知を探求し続ける。
日本でも時の政権をひたすら攻撃している人と,ひたすら擁護している人たちの 2 つに分かれ,毎日毎日毎日毎日,無限に続くドッジボールみたいに球をぶつけ合っている。
世界はますます分断していって,分断されているどうしでは見えている光景がまったく違うものになってしまう。(位置 No. 1323)
球をぶつけ合う行為を続けて,楽しいのだろうか。
同じような信念や考えを持つ人たちが閉鎖的な場所に集まると,お互いに「そうだ!そのとおりだ!」と言い合いつづけて,ひとつの信念だけがどんどん増幅されてしまう(位置 No. 1353)
同じような信念や考えを持つ人が集まる会社では,ひとつの信念だけがどんどん増幅されてしまう。
以前,ある販売コンサルタントから聞いて「なるほど!」と感じた言葉がある。
その人はこう断言した。
「もしひとつだけ確実な法則があるとしたら,それは『これをやったら必ず失敗する』という法則だけです」
つまり,われわれにできることは,失敗を避けるように努力することだけなのだ,と。(位置 No. 3536)
絶対に成功する方法はなくても,失敗しない方法はある。失敗しない方法を選びつつ,成功を目指していく。
コンピューターは記憶力は抜群だが,「物語」を編み,体系にするような思考能力はない。そういう能力は人間の頭にしかない。
人間の頭は「概念」をつくるのは得意だが,記憶力は弱い。
だったら,人間の頭とコンピューターの 2 つが協力して,苦手なところを補い合えばいいのである。(位置 No. 3764)
概念をつくる人間と記憶力抜群のコンピュータをうまく組み合わせて,新しい何かをつくっていく。
情報を「知肉」にする流れは,次のようになる。(位置 No. 4076)
- 「コンピューターに保存」された情報は,乱雑なままで置いておく
- そこから「概念」を抽出して,「頭の中に保存」しておく
- 何らかのニュースや出来事や思考をきっかけに,頭の中に保存してある「概念」が,「ふっと思い出し」で登場してくる
- それらの「概念」が,「無意識の領域でコビトさんたち」によってさまざまに結びつけられ,「世界観」と「知肉」が「舞い降り」てくれる
乱雑なままのコンピュータに保存された情報は,どのように使われるのか。
どんなドキュメントもそうだが,頭の中からアイデアがいきなり湧き出してきて,すぐに清書できるわけがない。
まずはパソコンの画面や白い紙などを用意し,そこにあれこれ文字などを並べてみて考えをめぐらせ,思考が自由にさまよい出すのを待つ。
アイデアがだんだんと頭の中でまとまってきたら,実際に文章や図に落とし込んでみる。
ビジュアル要素も加えて,最後に清書する必要がある。(位置 No. 4509)
頭の中から文字を出すことで,思考が動き始める。形になってきたら,文章や図を書いていく。パソコンを触るのは,清書するときだけだ。
長い文章を書くのは力技なのだ。
つまり「重い執筆」には,「まず構成を考える」ことと「それからやっと執筆に入る」という 2 段階があるということだ。(位置 No. 4533)
情報処理技術者試験の論文の参考にしよう。
「学び」というものの本質は,さまざまな知識を自分の頭の中で「統合」していくことだと私は考えている。
英語でいえば,「インテグレーション」。
知識がたくさんあっても,統合されていなければ「雑学」や「ウンチク」でしかない。統合されてはじめて「教養」になる。
そこまで進まないと,「学び」には意味がない。(位置 No. 4895)
知識がインテグレーションされることが学びである。