Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

働かない技術 新井健一

 2019年11月28日読了

日経プレミアシリーズ『働かない技術』(新井健一著,2019年8月8日 一刷)を読了。

  • プロローグ 「働かない」のにはスキルと覚悟が必要だ
  • 第1章 なぜ「働かない技術」が必要か
  • 第2章 ガラパゴス化する職場
  • 第3章 ダラダラ職場が生まれる理由
  • 第4章 「働きすぎる」ミドルの末路
  • 第5章 「職場脳」からの脱却
  • 第6章 残業できない時代をどう生きるか?
  • エピローグ 「働く技術」

しかしながら,日本人にとって「働かない」のは意外と難しい。

なぜなら日本人の労働は,「神事」と結びついているからだ。中でも日本の神道において米を作るというのは,まさに神事に他ならない。

それに対して欧米人,特にキリスト教徒にとって労働は「罰」である。

だから欧米人は,経済合理性を最重要視する。経済合理性とは,すなわち経済性(それは儲かるのか),合理性(それは理屈に適うのか),効率性(それは手間とコストを省けるのか)のことを指し,その観点から常に仕事を見直している。(p. 44)

 労働を神事と切り離し,経済性,合理性,効率性の観点から,仕事を見直し続ける。

 

また決裁にしても,先の「そうはいっても,一方で――」と,社長ではないが,「判断しない」「承認しない」上司がいる。中には「働かないことを決めている」管理職すらいる。

そういう管理職は,思慮深さやリスクマネジメント,時にはコンプライアンスを隠れ蓑にするが,要は判断や承認をしてしまって,その責任をとりたくないのだ。(p. 70)

 「判断しない」「承認しない」上司にはならない。上司になるときは,責任をとることを覚悟する。

 

これほど企業を取り巻く経営環境が激変し,世代を超えて一緒に働くメンバーの価値観も変わりゆく中で,社内事情にまつわる余計な知識ばかりにしがみ付き,生産性にも成果にも貢献しないガラパゴス人材には,速やかに退場願うしかない。(p. 124)

 ガラパゴス化しないよう,社外へのアンテナを高くする。

 

これは近年の傾向であるが,課長までは,知性に優れた人材を昇格させるようだ。だが,部長は違う。役割給人材・部長になりたければ,それまでに培った知性を,いったん捨ててしまうくらいの覚悟が必要だ。(p. 170)

部長クラスと課長クラスの違いは一体何か,身近な部長・課長をよく観察してみる。

 

働かない技術 (日経プレミアシリーズ)

働かない技術 (日経プレミアシリーズ)