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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

こども行動経済学 なぜ行動経済学が必要なのかがわかる本

『こども行動経済学 なぜ行動経済学が必要なのかがわかる本』(バウンド,カンゼン,2022年7月28日)を読了。

経済学と行動経済学の違いとは

経済学:人はつねに合理的に判断して行動する

行動経済学:人は必ずしも合理的な行動をするわけではない(p. 39)

自分の経済活動を振り返ってみると,合理的な判断に基づいて行動していない場面が多々ある。行動経済学は,そのような非合理的な行動の背景を理論的に説明する学問である。

プロスペクト理論――損失回避の心理

プロスペクト理論ってなんだ?(p. 45)

行動経済学の代表的理論。簡単にいうと,人は「利益を得る場面では確実性を優先し,損失が出そうなときは損失を最大限に回避することを優先する」という思考のクセがあることを理論化したもの。

目先の利益や損失に振り回されるのは,人間の本能的な傾向である。プロスペクト理論は,そのような心理的バイアスを理解するうえで有効な視点を提供してくれる。

確証バイアス――都合のよい情報ばかりを集める心理

「確証バイアス」ってなんだ?(p. 69)

自分にとって都合のいい情報ばかりを集め,自分の考えを否定する情報や都合の悪い情報を無視したり,目を背けてしまう傾向のこと。

私自身も,情報収集において確証バイアスに陥ることがある。自分の考えと異なる視点を持つ人と対話することで,新しい情報や気づきを得ることができるはずである。

ナッジ理論――人を動かす 4 つの要素

ナッジを理解するうえで大切な 4 つの要素(p. 90)

  • 簡単 (Easy) : 人は簡単で楽な行動を選びやすい
  • 魅力的 (Attractive) : 人は自分にとって魅力的なものを選ぶ
  • 社会的 (Social) : 人は社会のルールに影響を受ける
  • イムリー (Timely) : 人はタイムリーなことに反応する

ナッジ理論を理解すれば,環境や選択肢の設計によって人の行動を意図的に促すことが可能になる。これは教育やマーケティング,組織運営など多くの分野で応用できる技術である。