Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

ウエットな資本主義

努力をすれば,自分で人生が切り開ける。かつてこの国にはそういうチャンスがあった。しかし,少しずつチャンスは公平でなくなっている。(p. 163)

例えば,親の年収いかんにより,人生の難易度が変わってくるということか。

努力だけでは補えない,資本力

すべての子供にチャンスを与えることが大事である。

チャンスが公平に与えられなければ,若者は積極的に子供を生みたいとは思わなくなる。格差社会が一度つくられると,その格差が世代を超えて繰り返される。そういう国はウエットな資本主義の国とも,あったかな国とも呼べない。(p. 164)

 少子化の背景には,格差社会がある。

マホメット偶像崇拝を禁止したことで知られるが,「最大の偶像はお金だ」と言っている。哲学的な言葉だ。確かに,人間がつくりだしたお金は,実体のない偶像である。(p. 207)

 偶像というと,AKB48 や 乃木坂 46 のメンバー(いわゆるアイドル)を思い浮かべるが,最大の偶像はお金だったのか。

ガラパゴス化の罠」に,日本ははまっている。日本では売れるから,これでいいと思ってはいけない。いい物は世界へ持っていこう。若者の雇用のために内向きにならないことだ。(pp. 212 - 213)

 日本は,島国であること,日本語が他の国では通用しにくいこともあり,「ガラパゴス化の罠」に陥りやすい。この罠にはまってしまわないためには,外を向かなければならない。

資本主義と「波」「回転」「フロンティア」の関係を書いてきた。「公共投資の罠」や「流動性の罠」「規制の罠」など,たくさん,この国には罠がしかけられていることに気がついた。視野を広げてみると世界には,「日本タタキの罠」や「排出権取引の罠」や「文明の罠」など,いくつもの落とし穴が隠されていることもわかった。「ガラパゴス化の罠」や「バラマキの罠」など,自分たちの発想を転換すれば,すぐに脱出できる罠の存在にも気がついた。(pp. 221 - 222)

世の中には罠,罠,罠,罠がしかけられている。大した罠でないけれど,それに引っかかってしまうと,走る速度が遅くなる。

罠に引っかかっている場合ではなく,より速く走ることを考える。

ウエットな資本主義 日経プレミアシリーズ

ウエットな資本主義 日経プレミアシリーズ