2019年11月28日更新
平成26年3月26日,鶴竜が横綱に昇進することが正式に決まった。
これで,第 67 代横綱・武蔵丸以来,朝青龍,白鵬,日馬富士,そして鶴竜の五人続けて,外国出身横綱ということになる。
日本出身横綱は平成 10 年に昇進したの若乃花まで遡らねばならない。
平成となってから,9 人の横綱が誕生しているが,その内訳をみると日本出身力士は 3 人,外国出身力士は 6 人となる。
特に近年はモンゴル出身横綱が 4 代続いている。
横綱となった力士は日本出身,外国出身を問わず,不断の努力でその地位に上り詰めたことは疑いようのない事実であり,敬意に値する。
ただ,ここで問題としたいのは,なぜ日本出身力士が誕生しないのかということである。
若乃花が大関となって以降も,数多くの日本出身の大関が誕生し,綱獲りに挑んできたが,道半ばで終わってしまった。
最近では平成 26 年初場所において綱獲りに挑んだ稀勢の里*1が脆くも崩れたというのは記憶に新しい。
確かに武蔵丸以降の横綱では,朝青龍,白鵬といった 20 回を優に超える優勝を積み重ねる大横綱が君臨している。
しかし,それは白鵬以降に横綱となった日馬富士,鶴竜にも言える条件である。
日馬富士と鶴竜は大関時代になかなか優勝できずに苦しんでいたが,その苦しみの中で悔しさをバネにして努力を積み重ね,力をつけていったような感がある。
現在,横綱に最も近い大関の地位にいるのは稀勢の里と琴奨菊であるが,いずれも優勝の経験はない。
この二人には奮起を促したいところである。長らく大関の地位にありながら,優勝できていないのだから,これまでとは違う試みも必要なのではないかと素人ながらに思ってしまう。
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