令和五年 大相撲五月場所,横綱・照ノ富士が 4 場所連続の休場明けで土俵に上がり,カド番大関*1の貴景勝は大関の地位を守れるか,関脇・霧馬山の大関とり,関脇・豊昇龍,大栄翔,若元春は大関への足掛かりを築けるか,幕内に復帰した朝乃山はどこまで勝てるのか,など注目すべき点が多かった。
終わってみれば,角界の第一人者である横綱・照ノ富士の 6 場所ぶり 8 度目の優勝となった。
横綱・照ノ富士
横綱・照ノ富士は 14 日目に霧馬山を下し,千秋楽を待たずに優勝を決めた。
照ノ富士の優勝は令和四年 大相撲五月場所*2以来 8 度目である。
千秋楽,貴景勝を押し出しで下し,14 勝 1 敗の高い成績での優勝となった。
照ノ富士は 3 場所連続の全休明け*3で優勝するのは,1989 年初場所の北勝海以来 34 年ぶりとのこと。
大関・貴景勝
大関・貴景勝は,苦しみながらも 13 日目,明生に勝ち,勝ち越しを決めた。
しかし,勝ち越すのが精一杯で,8 勝 7 敗。
来場所からは霧馬山とともに大関となる。また,豊昇龍,大栄翔,若元春の中からも近い将来,大関が誕生するだろう。貴景勝は大関の地位をいつまで守れるか,注目である。
関脇・霧馬山,豊昇龍,大栄翔,若元春
関脇の霧馬山,豊昇龍,大栄翔,若元春の 4 人全員が勝ち越した。
また,豊昇龍,大栄翔,若元春も大関とりへ星を積み重ねた。
関脇 | 勝 | 負 |
---|---|---|
霧馬山 | 11 | 4 |
豊昇龍 | 11 | 4 |
大栄翔 | 10 | 5 |
若元春 | 10 | 5 |
朝乃山
前頭 14 枚目の朝乃山は,初日から 7 連勝するなど,幕内下位では実力を遺憾なく発揮し,優勝争いに加わった。
12 日目以降,上位との対戦が組まれたが,大栄翔,照ノ富士に敗れ,優勝を逃す。
13 日目の横綱・照ノ富士戦,朝乃山は右ハズ左おっつけで横から攻めようとしたが,照ノ富士の小手投げに屈した。
12 勝 3 敗で照ノ富士に次ぐ成績であったが,番付を上げ,上位との対戦でも白星を重ね,大関へ復帰するためには,さらに力をつける必要があると感じられた。
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