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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

ルーズヴェルト・ゲーム

池井戸潤の「ルーズヴェルト・ゲーム」(講談社文庫)を読了しました。

ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)

ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)

 

本業のモノ作りでも,野球部でも劣勢な青島製作所が,奇跡の大逆転(ルーズヴェルト・ゲーム)を目指していく物語。 最近,物語中の青島製作所くらいの規模の中小企業の工場を見学する機会が何度かあったので,非常に興味深く読むことができました。

創業者の青島会長は,まさに理想の創業者の様相を呈しており,いい時期に社長を禅譲し,経営の第一線から退きつつも,いいアドバイスを後継者の社長に投げかけております。印象に残った青島会長の言葉を引用。

会社の数字には,ヒトの数字とモノの数字がある。仕入れ単価を抑えるといったモノの数字ならいくら減らしてもかまわん。だが,解雇を伴うヒトの数字を減らすのなら,経営者としての“イズム”がいる

会社が持続可能な発展を続けていくには,最後はやはりヒトなんだな,というのが感想です。