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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

データ解析の実務プロセス入門

『データ解析の実務プロセス』(あんちべ,森北出版,2015年6月22日)を読了。

データ解析で得られる価値には大きく分けて次の五つがあります。(p. 2)

  1. 状況把握ができる
  2. 推定ができる
  3. 予測やシミュレーションができる
  4. 反復と再現ができる
  5. 裏づけができる

データ解析で得られる価値は多いのに,なぜデータ解析をしない人が多いのだろうか。

「何の目的のために?」という問いに,できるかぎり明確に回答してもらうことが,統計作成依頼者に対してまずなすべき統計家の第一の責任である。――北村敏男,統計科学の三十年(p. 28)

自分自身でデータ解析を行う場合,「何の目的のために?」と自問しよう。

データを得るための方法論こそが重要であり,データさえ良ければ後の解析は自明である。―― C. R. ラオ(p. 48)

データを得て何をしたいかが明確であれば,データの解析は極めて容易。

正しい疑問に近似的な解をもつほうが,間違った疑問に対する正確な解をもつよりもよほどマシである。――テューキー(p. 110)

正しい疑問に近似的な解を持つため,データ解析を行う。

KPI を根付かせるポイント(p. 160 - 162)

  • 自動化する
  • 意義と意味を十分に説明する
  • フィードバックする
  • KPI を絞る
  • 対象者ごとに適切な KPI を割り当てる
  • KPI に振り回されないよう心掛ける
  • 実測値を提供する

KPI を設定するとき,自動化できるか,という観点は大事。自動化できない KPI だと,管理するためのコストが大きくて,KPI に対する打ち手を行う余力が残っていない。