Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

働き方 2.0 vs 4.0 不条理な会社人生から自由になれる

不条理な会社人生から自由になる術を知るべく,『働き方 2.0 vs 4.0 不条理な会社人生から自由になれる』(橘玲PHP 研究所,2019年3月15日)を読了。

テラーによれば,人間には新しい環境に適応する能力があるものの,それは一次関数的にしか向上しません。科学技術の水準が低かった時代なら,それでもまだ新しい知識や機械を使いこなすことができましたが,テクノロジーの性能爆発 = スーパーノバによって平均的な人間が理解できる水準を超えてしまいました。そして今後,機械たちはさらにとてつもないスピードでその能力を伸ばしていくのです。(p. 20)

テクノロジーの性能爆発を念頭に,自分の能力向上を考えていく。

アジアで成功している日本企業は,製造業や小売業など労働集約型の産業ばかりです。金融や IT など知識集約型の産業では優秀な人材はどんどん引き抜かれていくので,新人を採用しては一から社内教育する「シジフォスの神話」みたいなことを繰り返しています。(p. 82)

私の身の回りでも,シジフォスの神話みたいなことが繰り返される。

日本ではいつもそうですが,すべての組織がタコツボをつくりひたすら「前例」を踏襲しようとするので,自分たちがやっていることが「世界標準」に照らしていかに異様なのかわからなくなってしまいます。そんなお役人たちは,内(日本人)に対してはきわめて高圧的で,外(欧米)からバッシングされると慌て出すのです。(p. 101)

グローバルに物事をとらえるようにしないと,世界標準にはなれない。

べき分布は「ロングテール」ともいわれ,身長 1 メートルの群衆のなかに,身長 10 メートルや 100 メートルの巨人がいるような奇妙な世界ですが,数学者のベノア・マンデルブロべき分布こそが世界の基本法則(よく知られた正規分布はその特殊ケース)だとしてこれを「フラクタル複雑系)」と名づけました。(p. 114)

ロングテールを知り,目の前の事象はどこに位置するのかを考えてみる。

年功序列・終身雇用の日本企業では,プロジェクトの責任者を外部から招聘したり,中途入社のスタッフだけでチームをつくるようなことができないからです。そのため社内の乏しい人材プールから適任者を探そうとするのですが,そんな都合のいい話があるわけがなく,「不適材不適所」で混乱する現場を長時間労働マンパワーでなんとか切り抜けようとし,パワハラとセクハラが蔓延することになるのです。(p. 192)

まさに私の勤めている会社では「不適材不適所」が起こっているかもしれない。

どれほどギブしても減らないものなどあるのでしょうか?じつは,そんな特別なものがこの世に 2 つだけあります。それが「知識」と「人脈」です。「ギバー」は,自分が持っている知識や人脈を惜しげもなくいろんなひとたちと共有するのです。(p. 197)

ギブしても減ることのない知識と人脈を増やしていくようにする。

アメリカの若者のあいだでいま,「FIRE」と呼ばれる運動が広がっています。"Financial Independence, Retire Early"(経済的に独立し,早く引退しよう)の略で,40 歳前後でのリタイアを目指し,収入の 7 割を貯蓄に回したり,家賃を浮かすため船で暮らしたりする人までいるそうです。(p. 205)

FIRE という選択肢を持っておくことで,精神的な余裕が生まれる。

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