Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること - Masassiah Blog』,『未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること - Masassiah Blog』に続き,『未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること』(河合雅司,講談社,2019年7月1日)を読んでみた。

過去の出生数減少の影響で出産可能な年齢の女性数も激減していくため,日本の少子化は簡単には止まらない(位置 No. 19)

現在の人口を見れば,日本の少子化は簡単には止まらないことがよく分かる。

いま,わが国に求められているのは,人口減少を前提として,それでも「豊かさ」を維持できるよう産業構造をシフトさせていくことであり,国民生活が極度の不自由に陥らぬよう社会システムを根本から作り替えていくことである。(位置 No. 90)

少子化対策ではなく,少子化を前提とした社会を考えていくフェーズ。

日本列島改造計画ではなく,日本コンパクト計画くらいの変換が必要か。

私は,旧来の発想を転換して「戦略的に縮む」ことを提唱している。多少は小さな社会になろうとも,「豊かな国」は実現し得ると考えるからだ。

「戦略的に縮む」には,「国土の均衡ある発展」から路線転換し,「拠点型国家」へと移行する必要がある。地図に落とし込めば点描画となるような「ドット型国家」への移行だ。(位置 No. 102)

ユニバーサルサービスの時代は終わったことを受け入れよう。均衡ある発展にはコストがかかり過ぎる。

拠点に住むことを受け入れられない人には,相応のコストを払ってもらおう。そのためには,現行の憲法の考え方も改める必要があるか。

それにしても,人口が 60 万人にも満たなくなる県と,1360 万人を超える東京都や 831 万人の神奈川県とを横並びにして「47 都道府県」と位置付けるのには,無理がある。鳥取県と東京都の人口差は,実に 30 倍以上に開くのだ。(位置 No. 1278)

都道府県を維持できる要件を定めてはどうか。

例えば,人口 100 万人以上であること,はどうだろうか。都道府県の再編が進み,地方の行政がスリム化できると思う。

ところが,少子化で若い世代が減っていくのに,これまで通りの仕事量,これまで通りの働き方を続けていったならば,働く人全員がフルパワーで社会を支える側に回らなければならなくなる。絶えず "結果" を求められ「遊ぶ」ことが許されない社会になってしまったのでは,イノベーションも新たな文化も,流行も生み出されず,社会の進歩は終わる。

いつの時代もみんなでカバーすることで,若き優秀な社員に「遊ぶ」時間と機会を与えてきた。彼らのうち,一握りどころか,ひとつまみともいえる人の成功が日本人の暮らしを向上させ,社会全体の活力となっていたのである。(位置 No. 2463)

私も「遊ぶ」時間と機会を与えられたから,今の自分があると思っている。

イノベーション,新たな文化,流行を生み出し,社会の進歩を続けていけるようにする。

king-masashi.hatenablog.com

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