『仕掛学 人を動かすアイデアのつくり方』(松村真宏,東洋経済新報社,2016年10月5日)を読了。
無理やり行動を変えさせようとするのではなく,つい行動を変えたくなるように仕向けるのである。(位置 No. 167)
つい行動を変えたくなるように仕向けるのは,面白い試み。
- 公平性(Fairness):誰も不利益を被らない。
- 誘引性(Attractiveness):行動が誘われる。
- 目的の二重性(Duality of purpose):仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる。(位置 No. 229)
考えた仕掛けが,筋のいいものか確認するためのポイント。
行動を変えるときに必要な負担が大きければ,それに見合う便益が得られないと人の行動は変わらない。
一方,負担が小さければ便益が小さくても人の行動は変えやすい。仕掛けは負担が小さいほど良い仕掛けといえる。(位置 No. 421)
負担に感じることがない仕掛けを考える。
仕掛けは正論を阻害するものではなく,実現されない正論に対処するための代替的なアプローチである。(位置 No. 526)
仕掛けは正論だけでは実現できないことを補完するもの。
大人は,つい無意識のうちに常識というフレームの範囲内で物事を判断してしまうので,目の前のワクワクする出来事に気づかないことが多い。しかし,その見方のフレームをずらすことができれば,世の中はずっと楽しくなる。(位置 No. 990)
常識から逃れるためフレームをずらしてみる。
アイデア発想につまったときは視点を切り替えるのが良い。そのときによく使われるのが以下の 9 カ条からなるオズボーンのチェックリストである。(位置 No. 1153)
- 他の使い道は?(Put to other uses?)
- 他に似たものは?(Adapt?)
- 変えてみたら?(Modify?)
- 大きくしてみたら?(Magnify?)
- 小さくしてみたら?(Minify?)
- 他のもので代用したら?(Substitute?)
- 入れ替えてみたら?(Rearrange?)
- 逆にしてみたら?(Reverse?)
- 組み合わせてみたら?(Combine?)
アイデアをひねり出すため,視点を変える。
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