『自分を変えるノート術』(安田修,明日香出版社,2022年1月31日)を読了。
忙しくなると心に余裕がなくなるので,「考える時間なんてない」という発想に陥りがちです。しかしこれは,切れない斧で木を切ろうという行為と似ています。まずは時間を確保して斧を研ぎ(考え),それから一気に木を切り倒す(問題を解決する)という発想の転換が必要です。(位置 No. 87)
切れない斧では,木は切れない。まずは時間を確保して考える。
企画とは,何かと何かの組み合わせです。全く新しいアイディアというのは,実は存在しません。すごく斬新なアイディアが思い浮かぶのを待つよりも,知っていることをノートに書き出して,それを組み合わせていった結果,新しいアイディアが生まれることが圧倒的に多いのです。(位置 No. 224)
新たな学びや気づきをノートに書き留めておけば,それらが組み合わさり,新しいアイディアにつながる。
アイディアって,制約なく自由に考えた方が出やすい気がしませんか?しかし実際は,全くそんなことありません。むしろ真逆で,制約があればあるほど,脳はアイディアを出しやすくなります。(位置 No. 667)
制約や前提条件を置いて,アイディアを出す。
ノートは誰かに見せるためのものではなく,頭の整理をするものです。理解したり覚えたりするための補助ツールなので,きれいに書く必要は全くありません。むしろ「汚く書こう」と心がけるくらいがちょうど良いかもしれませんね。(位置 No. 770)
私のノートには汚く書いてあるため,とても人様に見せられない。
ポロドーモ・テクニックでは,30 分を 1 単位として,そこに一つのタスクを割り当てます。タイマーを押して作業を始めたら,他のことは一切忘れてそのタスクに 25 分間,集中して取り組みます。
それが終わったら,5 分の休憩をとります。タスクが完了しなくても,25 分が経過したら強制的に休憩となります。これがなかなか,実行が難しいところです。「せっかく乗ってきたのだから」と続けて作業をしたくなるのですが,必ず中断してください。(位置 No. 946)
タスクを 30 分を 1 単位に細分化することを心掛けている。実際には,1 時間~2 時間くらいのタスクもしばしば出てくる。
経営コンサルタントの大前研一さんも,このように言っています。
「人間が変わる方法は 3 つしかない。1 番目は時間配分を変える。2 番目は住む場所を変える。3 番目はつきあう人を変える。この 3 つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは,『決意を新たにする』ことだ」(位置 No. 1105)
時間配分を変えることは,取り組むのが容易である。
習慣化には様々な方法がありますが,中でもトリガーを活用するのは有効な方法です。
トリガーを活用するとは,いつもやる行動や思考をきっかけに,次の小さな行動を起こすという決め事をすることです。『習慣超大全』(BJ・フォッグ,ダイヤモンド社)にはトイレに行ったら腕立て伏せを 2 回する,という例が挙げられています。(位置 No. 1126)
健康な体づくりのために,トリガーを活用していきたい。
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