2021年10月12日作成
『管理者になったとき困らない[実践的]ソフトウェア開発工程管理』(竹山 寛,技術評論社,2000年10月14日)を読了。
管理とは,定性的な作業量を見るものではなく,定量的な作業をもとに行うものである。(p. 52)
定量的な作業であれば,管理することができる。
フォローを行うのは,筆者の経験上,毎週月曜日がよいと考える。なぜなら,土曜日/日曜日が間にあるので,その期間に遅れを取り戻すべく,遅れている者は努力をするからである。(p. 65)
毎週月曜日,私が所属しているチームのミーティングが開催される。そこで,作業のフォローが行われるが,土曜日と日曜日に作業をしている者はいない。
時代が変わったということか。
本管理*1を行う場合には,以下の点に注意すること。(pp. 106 - 108)
- 予定はすべて埋めること
- 作業量の見積もり精度を高めておくこと
- 実績も正しく書くこと(見込み申請はありえない)
- フォローは執念を持って断行すること
- 予定より遅れていることが判明した場合は,その対策も行うこと
本管理を実践するのは,大変だと思う。1. ~ 3. まで実施するだけでも,相当な労力がかかる。
「非理法権天」という言葉がある。「非は理にかなわず,理は法にかなわず,法は権力にかなわず,権力は天にかなわず」――すなわち,人のなすことは結局のところ天の命のままであり,天を欺くことはできないという意味である。管理者たる者,断固たる信念を持って当たること。(p. 200)
天に見透かされてしまうのであれば,恥ずかしくないような管理をしよう。