『図解 目標管理入門 マネジメントの原理原則を使いこなしたい人のための「理論と実践」100 のツボ』(坪谷邦生,ディスカヴァー・トゥエンティワン,2023年4月1日)を読了。
まず目的とは「成し遂げようと目指している事柄」です。そして目標は「目的を達成するために設けた,目じるし」のことです。(位置 No. 171)
目的と目標の違いを認識しておく。
良い目標の特徴(位置 No. 191)
- 努力する価値がある
- うまくできると思える
- 誰かに語りたくなる
自分が考えた目標は,独力する価値があるか,うまくできると思えるか,誰かに語りたくなるか,自問してみる。
人は,なぜ強みを発揮できないのでしょうか?
それは組織に属していると「自分ではコントロールできない 4 つの現実」があるからだと P. F. ドラッカーは言います。(266 ページ)
- 時間がすべて他人にとられる
- 日常業務に追われ続ける
- 組織で働いている
- 組織の内なる世界にいる
組織に属しているときの現実からは逃れられない。現実を緩和して,自分の強みを発揮していこう。
成果をあげる者は,時間が制約要因であることを知っている。あらゆるプロセスにおいて,成果の限界を規定するものは,もっとも欠乏した資源である。それが時間である。(269 ページ)
- 時間を記録する
- 時間を整理する
- 成果を生まない仕事
- 他の人に任せるべきこと
- 他の人の時間を浪費していること
- 時間をまとめる
時間がないからできない,というのは三流の言い訳。時間がない中でも成果を上げる人がいる。
知識労働者は自らが教えるときにもっともよく学ぶという事実がある。花形セールスマンの生産性をさらに向上させる最善の道は,セールスマン大会で成功の秘訣を語らせることである。外科医の成果を向上させる最善の道は,地域の医者の集まりで自らの仕事について語らせることである。看護師の成果を向上させる最善の道は,新人の看護師に教えさせることである。(276 ページ)
人に教えようと思うと,自分の理解を深めることができる。
ジム・コリンズ,ジェリー・ポラス『ビジョナリーカンパニー』の調査によれば,偉大な企業は「カルトのような文化」を持っていました。社員に対して,自社独自の基本理念に基づいた一貫したメッセージを送り続け,社員の自社への高い帰属意識を育み,一体感のある組織活動を推進していたのです。(331 ページ)
安定供給というカルトな文化があれば,電力会社への高い帰属意識を育み,一体感のある組織活動を推進できるだろう。