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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

地頭力を鍛える――問題解決に活かす「フェルミ推定」

2021年9月13日作成

地頭力を鍛える――問題解決に活かす「フェルミ推定」』(細谷 功,東洋経済新報社,2007年12月20日)を読了。

「考える力」の有無による新たな二極化の時代がやってきた。本書ではこれを「ジアタマデバイド」と呼ぶ。(位置 No. 493)

考える力を持てるように,考え続けたい。

フェルミ推定は別名「バック・オブ・エンベロープ」(Back of Envelope : 封筒の裏)の計算とも呼ばれる。ちょっとした身近な概数計算をまさに身近にある「封筒の裏で」簡単に算出してみるといったニュアンスで用いられている。(位置 No. 618)

ちょっとした概数計算を身につけておけば,物事を正しく捉えやすくなる。

コミュニケーションで一番重要なこと,それは「自分が何を伝えたか」でなくて「相手に何を伝わったか」である。(位置 No. 1202)

「相手に何が伝わったか」を確認して,自分のコミュニケーション力を高めたい。

フレームワーク思考力の全体プロセスは,(1) 全体俯瞰,(2) 「切り口」の選択,(3) 分類,(4) 因数分解,(5) 全体再俯瞰とボトルネックの発見である。(位置 No. 1902)

全体俯瞰から「切り口」の選択をうまく行うことで,思考の精度を高める。

「モデル化」「枝葉の切り捨て」「アナロジー」のビジネスや日常生活への適用範囲はきわめて広い。モデル化・一般化して考えることの苦手な人は自分の経験のみに依存するあまり「自分の会社(業界)は特別だ」という意識が強く,他社や他業界,あるいは別の世界でやっていることをアナロジーとして自分の業務に取り入れるという発想ができない。そのために現状の延長でのみものごとを考えてしまい,斬新な発想をすることが苦手である。また「枝葉を切り捨てる」ことができない人はついつい最終結果への影響度を度外視して例外事項に固執して完璧主義に陥り,何をするにも時間がかかってしまう。(位置 No. 1930)

モデル化・一般化して考えることが苦手な人が多い。モデル化・一般化することの意義からしっかりと理解してもらう。

「近頃の若い社員は……」「最近の学生は……」が口癖の人は二つの点で要注意である。一点目は「他者の過度の一般化」,二点目は「自己の特殊化」(「自分の世代だけはもっとまともだった……」)である。ある意味で思考停止の一例といえるだろう。(位置 No. 2224)

印象で語らず,しっかり定量的に分析して語るようにする。