Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

BRAIN DRIVEN 青砥 瑞人

2021年5月10日

『BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは』(青砥 瑞人,Discover)を読了。

メタ認知*1の本質的な意義は,自分のことを客観的に,俯瞰的に見ることで,自分自身の脳に自分自身についての情報を書き込み,それによって「自分をもつ」ことなのである。自分の感じ方,考え方,振る舞い方を知れば,自分で感じ,考え,行動する,自律的な脳が育まれるのである。(位置 No. 228)

自分のことを俯瞰して見てみよう。

自分のやっていることが,自分の大切にしていること,やってきたことと擦り合わされ,ずれがあったらそれに気づいて修正をかけ,実際に行動しながらポジティブな出来事,それに伴うポジティブな感情もしっかりと見る。(位置 No. 1451)

自分のやっていることを的確にとらえていれば,軌道修正も容易にできる。

メタ認知の本質は,パターン学習である。過去の体験をパターン化したり,規則を見出したりすることだ。メタ認知の目で,自己のストレス反応を見てみる。その際に,自己の成功体験に着目し,その過程で生じた失敗やストレスに関連づけて学習する。その繰り返しが,学習やストレスに対する認識,認知を価値あるものとし,いわゆるレジリエンス(折れない心)を高めてくれる。加えて,成功体験を経た過程におけるポジティブなエピソードを振り返り,味わい,その体験を深く記憶に落とし込むことで,結果だけでなく,過程にもモチベートされる脳が形成される。(位置 No. 1848)

自分の行動を振り返り,パターン化していく。そうすれば,うまくいくパターンを見出し,その行動を取ることで,さらなる成功を重ねていく。

普段から,新しさに対する感度を高めておく姿勢がクリエイティビティを育むには重要となる。そのためには,新しい刺激に触れる,新しい刺激を思い返してそこに新しさを感じる,新しさを起点に他の脳内の情報と組み合わせることが大切だ。そして,何の変哲もなさそうなところに新しさを見出す目を養う必要がある。(位置 No. 3363)

新しさに対する感度は高めていく。新しい刺激に触れるため,ずっと,家に引きこもっていないで,外に飛び出していこう。

 

*1:「メタ(高次の)」という言葉が指すように,自己の認知の在り方に対して,それをさらに認知することである。メタ認知は「客観的な自己」「もうひとりの自分」などと形容されるように,現在進行形の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより,自分自身の認知行動を把握することができる能力である。