2020年11月23日作成
『THE BEZOS LETTERS ベゾス・レター』(スティーブ・アンダーソン,カレン・アンダーソン,すばる舎,2019年11月22日)を読了。
アマゾン「成功への 14 カ条」(位置 No. 397)
成長サイクル・・・・・・実験,構築,加速,規模の拡大
■実験
第 1 条 「いい失敗」を促す
第 2 条 大きなアイデアに賭ける
第 3 条 ダイナミックな発明や革新を実践する■構築
第 4 条 顧客にこだわる
第 5 条 長期的な考え方を採用する
第 6 条 自分の「弾み車」を理解する■加速
第 7 条 決定は迅速に行う
第 8 条 複雑なことは単純化する
第 9 条 テクノロジーで時間を短縮する
第 10 条 所有者意識を持たせる■規模の拡大
第 11 条 企業文化を守る
第 12 条 高水準を重視する
第 13 条 重要な項目を計測し,計測項目を疑い,自分の直感を信じる
第 14 条 常に 1 日目だと信じる
Amazon の成長サイクルを真似してみる。
ごく早い段階から,ベゾスには見えていたことがある。リスクに挑んで,リスクに挑戦して,あえて「失敗」するチャンスを生み出さない限り,成長もできなければ,広い視野を持てるようにならないということだ。(位置 No. 538)
リスクに挑み,失敗しなければ,成長もできないし,広い視野を持つこともできない。
夢のようなサービスや商品には,少なくとも次の 4 つの特徴があります。(位置 No. 855)
- 顧客に愛されていること
- 規模を大きく拡大する余地があること
- 資本利益率が堅調であること
- 何十年でも,時代の変化に耐えられること
電力というサービスには,4 つの特徴があったと言えそうだ。
ただ,これから先も,電力というサービスが4 つの特徴を維持できるかはわからない。
ベゾスは発明を全社員の職務だと考えているし,アマゾンの成長を促す中核的な原則だと捉えてもいる。(位置 No. 999)
発明なくして成長なし。
何かを生み出さなければ,何も変わらない。
速度を上げて時間を短縮するためにテクノロジーを活用してきたことが,他社よりアマゾンが成功している要因の一つだとわかっているのだ。(位置 No. 2179)
社外で起きている流れが会社にどのくらい影響するか見極めるときの最大の障害は,リスクをとることに対するその会社の姿勢である。社外の流れが新しいものである場合はなおさらだ。新たな流れは,リスクが大きく映ることが多い。会社が「いつも通りの方法でやればいい」と硬直化していくと,経営陣も平社員もリスクをとろうとしなくなる。このような職場では,少しでも失敗すれば今後のキャリアはおしまいだと信じ込む社員も増えるだろう。そういう社員からすれば,リスクをとるのは割に合わないのだ。(位置 No. 3143)
これまで,前例踏襲でやってきた会社の空気を変えなければ,リスクをとれない。
リスクをとるようになれば,会社は変わるかもしれない。
失敗の規模が拡大していないのだとすれば,意味のある変化を生み出すような発明はできないでしょう。(位置 No. 3253)
失敗もその規模を大きくしていかなければ,大きな変化を生み出す発明にはつながらない。(石橋を叩いて渡るようでは,時代の変化についていけない。)