『マーケターのように生きろ 「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動』(井上大輔,東洋経済新報社,2021年3月4日)を読了。
英語で「転職」のことを「コーリング」と言います。神様が自分を「呼んでいる」というのがその由来です。(位置 No. 75)
神様が私を呼んでいる気がする。
アメリカ・マーケティング協会によるマーケティングの定義(位置 No. 370)
マーケティングとは,顧客,パートナー,社会全体にとって価値のある提供物を,創造し,伝達し,運搬し,交換する,活動・一連の組織・プロセスである。
価値のある提供物でなければ,マーケティングの対象にはならないのか。
相手の役に立つとは,相手にとっての価値を生み出すことに他なりません。相手の持つ価値と交換してもらえるということは,その価値が相手に必要とされている証拠です。
つまり,「マーケターのように生きる」私たちがより具体的に目指すべきは,「相手にとっての価値を生み出し,それを伝え,相手の持つ価値と交換してもらう」ことだと言えます。(位置 No. 414)
相手にとって,どんな価値を提供することができるのか,を考える。
カイゼンでは,従業員全員が有機的な存在として(人間らしく),主体的にすべてのプロセスを少しずつ見直していきます。その「少しずつ」が積み重なると,ちりも積もればで,やがて大きな差が生まれます。(位置 No. 459)
「少しずつ」でも,積み重ねていけば大きな差になる。プロセスは見直し続ける。
どんな分野で働いていようと,あなたには『クライアント』がいて,何かを「買って」もらわねばならないのです。あなたの社内クライアントが部長であれば,あなたが売るのは,自分の企画,提案,視点,価値などです。あなたの社内クライアントが部下であれば,部下が集中してよく考えながら最高の仕事をしてくれるようにするのです。(位置 No. 958)
一人で仕事をするわけではないから,誰かしらクライアントはいるはず。クライアントだと思って,価値を提供しよう。
5 つのポイントで市場の有望性を評価する(位置 No. 1210)
- 市場の大きさ:市場規模
- 市場が毎年どれだけ大きく(小さく)なっているか:成長性
- どれくらいライバルがいるか:競合環境
- 自分たちの能力が活かせるか:関連性
- 自分たちの他の活動との相性はどうか:既存事業とのシナジー
ホームページやブログを企画するときも市場の有望性を評価する。
実際に,アマゾンはその行動指針の筆頭に「カスタマー・オブセッション」を掲げています。「オブセッション」とは「取りつかれたようなこだわり」という意味です。「取りつかれたように顧客視点で考えろ」というメッセージは強烈ですが,それは決して口先だけではないのです。(位置 No. 1987)
取りつかれたようなこだわりには,終わりがない。年々,アマゾンの使い勝手が良くなっているのは,「カスタマー・オブセッション」があるからか。
相手の課題を解決するには,自らをアピールしなくてはなりません。
真面目にいいものを提供し続けていれば,いつか誰かが見出してくれる。真面目にいい仕事をしていれば,いつか誰かが気づいて取り立ててくれる。そんなことは,実際には残念ながらほとんどありません。夢のない話かもしれませんが,ビジネスにおいても個人のステップアップでも,それが現実です。(位置 No. 2474)
相手の課題を解決するためには,まず自分の存在を知ってもらうことから始める必要がある。