Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

勝つ投資 負けない投資

『勝つ投資 負けない投資』(片山晃・小松原周,クロスメディア・パブリッシング,2015年5月1日)を読了。

  1. あまり適性がないことを自覚して,無理のないリターンを上げる手法を磨く
  2. 信頼できるプロフェッショナルを見つけ,自分のかわりに運用してもらう
  3. 投資で勝つために自分自身を殺し,勝てる性格に少しでも近づける(位置 No. 451)

投資を始めて 10 年,上記の 1 ~ 3 が自然と身についてきた。

投資で利益が得られる 3 つのパターン(位置 No. 687)

  1. 優等生が 100 点満点を取り続けるパターン
  2. 優等生が期待外れの点数を取ってしまうパターン
  3. 落第生が期待以上の点数を取るパターン

100 点満点を取らなくても,赤点(マイナス)にならないようにすれば利益が得られる。

上がらない株,含み損の株を長く持ち続けることを「塩漬けにする」といいますが,日頃から常に新鮮な投資アイデアを求めるようにしておけば,塩漬け銘柄を作るリスクは格段に抑えられるはずです。(位置 No. 776)

投資アイデアは一元的に管理し,いつでも投資できるようにしておく。

僕のようにファンダメンタルズベースでやる場合は,当初想定したストーリーに狂いがないか,株価の大きな方向性が間違っていないかにだけ注意を払っておけば良く,それ以外の個人的な理由で大切なポジションを手放すようなことは極力すべきではありません。(位置 No. 800)

長期的に保有する株の参考になる。

誰のためでもなく自分のために投資をしているのですから,自分の求めるリターン,取るべきリスクはどこまでかをきちんと把握した上で,適切な努力を行い,投資との最適な距離感を保ちながら続けていくことが大切です。(位置 No. 924)

本業と投資から得られるリターンの比率を考えて,努力の比率を変えよう。

投資している企業の成長ストーリー(業績予想)が変わらない限り,企業価値(目標株価)は変わらない。よって足元の株価が下落しているからといって,見方が変わることはない――。

本物のアクティブマネージャーの思考回路とは,そういうものなのです。(位置 No. 951)

これまで,企業の成長ストーリーに投資をしてきたか。企業の成長ストーリーをしっかりとらえよう。

学術上は,将来に稼ぐ現金,いわゆるキャッシュフローを,今の価格に割引いた時の価格が「理論株価」になります。その理論株価を常に大勢の投資家が見極めていて,実際の株価が理論株価よりも安ければ買いますし,高ければ売るといったことを繰り返しています。それによって,市場の需給バランスが形成され,日々株価が変動するのです。(位置 No. 974)

理論株価と乖離している場合があれば,その乖離をつく。

勝てる投資家として最も注力すべき部分は,情報が非効率になっている市場や銘柄です。情報が非効率な状態で投資を行い,やがてその銘柄が大型株となり,多くの投資家が注目するようになった時が売却のタイミングとなります。(位置 No. 1266)

情報が少ない市場や銘柄を狙ってみよう。

トレンドを掴める人,掴めない人の決定的な違いは,「好奇心」の有無にあります。それは「何でも知りたい性」,要するに知性の問題です。学歴などはあまり関係がありません。この要素を持っていない人は,絶対といって良いくらい,投資には向いていません。(位置 No. 1382)

投資のためだけではなく,いつまでも好奇心を失わないようにしたい。

私はこれまでに数え切れないほどの会社を取材し,投資判断を下してきましたが,会社を見る上で最も重要なことは何かと問われれば,間違いなく「社長の質」と答えます。会社の業績が伸びるか伸びないかを決める要素の 8 割以上は,社長しだいといっても過言ではありません。(位置 No. 1396)

弊社の社長の質はどうか。

勝てる投資家が最も労力を費やすのは,投資をするかしないかの意思決定をするまでの過程にあります。

一見地味で地道な作業をしっかりやっているカメのような投資家が,トレーディングに集中している瞬発力のあるウサギを大きく凌駕するパフォーマンスを上げます。これは投資の世界の揺るぎない真実です。(位置 No. 1766)

投資は地道な作業。カメのような投資家でいよう。