2020年10月19日
『仮想シフト』(尾原 和啓・山口 周,エムディエヌコーポレーション,2020年8月11日)を読了。
ホワイトカラーの仕事というのは情報の製造業ですよね。脳みそという工場から,さまざまなアイデアであったり理論であったりというのを製造することで価値を生み出しているわけです。(位置 No. 135)
脳みそさえ動いていれば,価値を生み出せる。
つまり,仕事をする場所は選ばない。
将来的な仕事の在り方の究極の形は,人がそれぞれ専門的なスキルを持っていて,その人々がプロジェクト単位で一瞬だけチームを組んで仕事をこなすことだ*1(位置 No. 225)
プロジェクト単位の仕事が増えてくる。
ミッションへの共感とかリーダーに感じる人望のような,内在的な仕事によって仕事へと駆り立てることができる組織は問題ないわけですよね。みんながその仕事をやること自体に価値を感じているわけですから。それができる会社とできない会社で,生産性の二極化が起きるはずなんです。(位置 No. 485)
価値のある仕事を作り出す。
今の若い世代は身の回りに安くて良いモノが溢れているから,お金をたくさん稼いでモノを手に入れようというモチベーション設計はできない(位置 No. 501)
お金以外のモチベーションをどう感じてもらうか。
「やりがいのある仕事」を供給できれば,仮に報酬は普通だったとしても労働力はめちゃくちゃ集まるし,生産性はとてつもなく高くなるはずなんです。(位置 No. 531)
「やりがいのある仕事」=変革,ということか。
イノベーションというのは運動量が全てみたいなところがあって,とにかく運動量を増やしていかないと情報の母数が増えないので,成果も出ない。けれど,自分が全く知らなかった情報を手に入れるためには,単に動き回るのではなくて予定調和じゃないことをしないといけないんですよね。(位置 No. 782)
予定調和ではないところから,ひらめきは生まれる。
短期間で大きな変化をしよう,完璧な姿になろう,と考えるとどうしても行動力が鈍ってしまいます。重要なのは小さな変化でいいと思うことで,行動力を高めることです。
とにかく動いたほうが結果的に早く正解にたどり着けるため,ためらうよりもまずは行動する。
失敗したらすぐやり方を見直し,もう一度トライすればいいのです。(位置 No. 1797)
スモールスタートは,理に適っている。
新しいことを高速学習して良いアウトプットをするためのポイント,というテーマで,「四つの P が必要」と発言*2してるんですね。四つの P というのはプロジェクト,パッション,ピアーズ(仲間),プレイ(遊び)です。(位置 No. 1884)
プロジェクト,パッション,ピアーズ,プレイをやり続ける。
*1:リンダ・グラットン『WORK SHIFT ―― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>』
*2:マサチューセッツ工科大学 MIT メディアラボ