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見通し不安なプロジェクトの切り拓き方 前田 考歩・後藤 洋平

『見通し不安なプロジェクトの切り拓き方』(前田 考歩・後藤 洋平,宣伝会議,2020年3月26日)を読了。

仕事を前に進めるために,初期条件に縛られずに,勝利条件を柔軟に更新する。目標と所与の条件を俯瞰的にとらえて,個々の要素の関係性をつなぎあわせる。つまり,「管理」ではなく「編集」的な発想で,プロジェクト進行を考える。(位置 No. 46)

プロジェクトは管理するのではなく,編集しながら進行していく。

実際のところ,プロジェクトにおける苦労の大部分は,設計や製造といった,成果物を生み出すための具体的,直接的な作業ではなくて,それを成立させる前提を固めるための,コミュニケーションの労力のほうなのです。(位置 No. 235)

プロジェクトは,コミュニケーションの積み重ねにつきる。

最初に青写真を描いて,そこから逆算して計画を作るのは大切ですが,未知な目標や対象に対してものごとを進めるにあたっては,初期条件に縛られていてはなにも前に進みません。(位置 No. 284)

初期条件を設定する段階で,完璧な青写真は描けていない。

現代のプロジェクトマネジメントにおいて,戦略が足りているかどうかの尺度を,筆者は以下のように定義したいと思います。

「あるプロジェクトにおいて思い通りの結果を出そうとするときに,その昔,兵家が戦争というものを適切に要素分解して考えることで勝利を目指したことに倣って,その対象における全体と部分の関係性に着目し,合理的に考えることができているかどうか」(位置 No. 532)

プロジェクトの全体と部分を要素分解して考える。

人間は実績測定で判断されると,大きな目的よりもその測定基準となる数値達成を優先することが様々な研究で明らかになっています。(位置 No. 1491)

 数値ではなく,大きな目的に向かっていく人でありたい。

振り返りには様々な説明がなされていますが,ここではプロジェクトの学びという視点から,哲学者であり教育学者でもあったジョン・デューイの言葉で説明します。

「われわれは,固定した,完成した世界に生きているのではなくて,現在進行形の世界の中に生きている」

これはまさにプロジェクトそのものを表している言葉と言えます。デューイは続けます。

「世界は変化し,未来はまだ不確定であるからこそ,学び続けることが重要になる」(位置 No. 1611)

現在進行形の世界に生きているのに,学び続けなければ,取り残されてしまう。

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参考文献

  • 2020年10月14日 新規作成
  • 2022年7月25日 「目指せ!プロジェクトマネージャ」のリンクを追加