Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

トヨタの自工程完結 佐々木 眞一

2020年10月8日作成

『現場からオフィスまで,全社で展開する トヨタの自工程完結 リーダーになる人の仕事の進め方』(佐々木 眞一,ダイヤモンド社,2015年11月12日)を読了。

これも海外に出て感じたことですが,日本では,とにかく情報の共有化ができていません。言葉を換えれば,どの仕事がどの程度のレベルで行われるべきなのか,標準が共有されていないのです。(p. 15)

 仕事を言語化して,標準として共有したい。

あらためて思ったのは,現場実習に行くのは,作業を学びに行くのではなかったということでした。もとより作業者としては,半人前くらいの仕事しかできない。現場では,お客さん扱いなのですから。それよりも,技術者が何をやるべきか,現場のためにできることは何なのか,それが刷り込まれた実習になったのでした。(p. 35)

現場に行くのは,現場のために何ができるかを考えるため。

すべての仕事に,必ずうまくいく仕事の進め方=「工程」はあるのです。それを,しっかり洗い出しているか,そうでなくて,ぼんやりとした中で仕事をしているかの違いだと思うのです。(p. 79)

どうすれば,仕事がうまく進んでいくのか,工程で考える。

設計変更が少ないとは,つまり正しい結果が出ているということ。その理由は,しっかりプロセスを考えているところにありました。「自工程完結」の定義を考えていく中で,これはとても大きなヒントになりました。(p. 143)

書類や資料の見直しは,設計変更である。
設計変更の手戻りをいかに減らしていくかを考えることが,プロセスを考えること。

自分にしかできないというのは,おかしいのです。そのノウハウを開示し,共有すれば,八割の仕事は誰にでもできるようになる。(p. 165)

自分にしかできない仕事をつくらない。

近年,会社は忙しくなったと言われています。私はこれは,「やりたいこと」と「やれること」がくっついた社員が増えたからではないか,と感じています。だから,忙しいのです。「やるべきこと」をほったらかしているから,忙しくなるのです。(pp. 222 - 223)

当たり前だが,まずは「やるべきこと」をやる。

管理者の大きな役割は,「やるべきこと」と「やりたいこと」をくっつけてあげられるか,ということです。自助努力,自己研鑽,能力向上も部下には必要ですが,管理者の力が,やはり大きいのです。(p. 224)

「やるべきこと」を「やりたいこと」と思えるようにできればよい。

意思決定のスピードがきわめて重要になっているのです。みんなで決めることが,意思決定のスピードを遅くするなら,どんなに正しい結論を出しても何も生み出せないと言ってもいい。(p. 232)

意思決定のスピードが致命傷になる可能性がある。
正しい結論を追い求めるのも大事だが,スピードも追い求めなければならない。

大事なことは,お客さまのために新しい何かを生み出し続けていくこと。その環境を作っていくことです。(p. 238)

お客さまのためだと思える仕事をする。