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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

3 分以内に話はまとめなさい できる人と思われるために 高井 伸夫

2020年7月14日更新

『3分以内に話はまとめなさい できる人と思われるために』(高井 伸夫,かんき出版,2003年9月29日発行)を読了。

 われわれ弁護士の仕事は,相談者の悩みを聞くことから始まります。相談者の多くは,問題を複雑化して考えています。そのようなときは問題を整理し,要約してみると,意外と簡単に戦略・戦術が生まれてくることがあり,相談者も自信を持ち始めます。(p. 3)

頭の中で,もやもや考えていると,前に進めない。
問題点を書き出してみることから始めてみれば,簡単に戦略・戦術が生まれてくるかもしれない。

 話す力を磨くためにも,
「3 分以内で話をまとめる」
という訓練が一番よいと私は考えています。なぜかというと,話を短くまとめる能力を磨くことによって,日本人がとかく苦手としている論理的な話の運び方,あるいは独創的な発想,はたまた状況変化に適応する即応性などが一緒に身についてくるからです。(p. 18)

要点を 3 分以内で話すことを心がける。
話が長い人は,自分の考えがまとまっていないだけである。

 この間亡くなった名エッセイスト山本夏彦さんは,よい文章を仕上げるコツは,
「削りに削ること」
 だといっていました。(p. 30)

文章を推敲するとき,「削りに削ること」を心がけよう。

 それにしても日本人がいかに議論下手であるかということは,テレビにおける唯一の討論番組と言えるテレビ朝日の「朝まで生テレビ」を見ているとよくわかります。あの番組に出てくるゲストは,状況を少しも考えずに,ひたすら発言の機会をねらって話に割り込もうとしている。そして自分がしゃべれるようになると,前後の見境なく自分の意見をしゃべるだけ。あれではとても討論番組とは言えません。(p. 49)

討論とは,相手の話を聞いて,それに対して自分の意見を言うこと。
まずは,相手の意見を聞くことを意識する。

 人材のヘッドハンティング会社の社長さんに会ったとき,「どんな人物を探していますか」と尋ねたら,
「礼儀正しく,風格があり,前向きな人,そして自分の意見が言える人」
 という答えが返ってきました。たとえどんなに拙い意見でもいいから,自分の考えを自分の言葉で語れるように努力しましょう。(p. 79)

自分の意見が言える,ということはその人なりの考え方を持っているということ。

 話しかけるときは,できるだけ平易な言葉を使わなければなりません。話かけるということは,相手にメッセージを伝えることですから,言わんとする事柄を十分にわからせること,すなわち達意を最優先に持ってこなければなりません。(p. 183)

難しい言葉を使っても,メッセージは届かない。
誰でもわかる言葉でメッセージを伝えよう。

 話させ上手は,口がうまいのではなく,全体を通して説得力を発揮するから,結果的には「話し方はうまい」ということになる。だが,その原点にあるのは,相手の話をよく聞くということなのです。(p. 210)

相手の話をよく聞こうとする姿勢を大事にする。