Masassiah Blog

現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

デジタルトランスフォーメーション ベイカレント・コンサルティング

2020年6月21日更新

『デジタルトランスフォーメーション 破壊的イノベーションを勝ち抜くデジタル戦略・組織のつくり方』(ベイカレント・コンサルティング,日経 BP 社)を読了。

これまでのイノベーションとデジタルイノベーションとの差は,参入障壁の低下と事業化に至るまでのスピードにある。デジタルディスラプター(デジタルによる破壊者)は,少しでも非効率が存在すると考えた業界に,最新の IT を持ち込む。既存の商習慣や規制は気にしない。(位置 No. 16)

非効率が存在する業界を最新の IT で変える。

従来の業務や組織の考え方にとらわれていては上手くいかない。まったく別の新しい会社を作る意気込みが求められる。競合する相手はディスラプターなのだ。同等のスピード感と推進力がないと勝てない。新事業が,既存事業とバッティングすることも起きるだろう。だが,躊躇せず前進していかなければならない。(位置 No. 55)

相手はディスラプター
ディスラプターと戦うためには,スピード感と推進力が必要である。

消費者は「このサービスを使ってみたい」と思った瞬間に行動を起こす。グーグルは「マイクロモーメント」というキーワードを発表した。消費者が「何かをやりたい」と思った,その瞬間に,手元にあるスマート端末で検索したり,購入したりする新しい消費者行動を表す言葉だ。(位置 No. 489)

スマート端末があれば,消費者はすぐに行動できる。

消費者の要求は,「どのような経験(コト)ができるのか」という点に移ってきている。デジタルサービスを使うことで得られる「わくわく感」であったり,「こんなことができるのか」という「驚き」であったりする。他人とつながることで「自己重要感」を得ることもできる。デジタル技術がこうした「モノからコトへ」のトレンドを加速していることは疑う余地がない。(位置 No. 503)

これからは「わくわく感」「モノからコトへ」を意識していく。

規制緩和という外部環境変化を待つまでもなく,ディスラプターと呼ばれる企業は,自分たち自身で規制を変える流れを生み出すように動く。ディスラプターは,従来の業界常識では「あり得ない」ことをやってみせている。(位置 No. 920)

自分たち自身で規制を変えて,業界常識を打ち破る。

大企業といえども,業界内に閉じた視点で戦っているだけでは,この先も勝ち残っていくことが難しい。幅広く新しい技術を取り込むためには,スタートアップ企業をはじめ,広く IT 活用を検討する企業に関する情報収集を怠ってはならない。協業相手としての可能性も考慮したほうが得策なのである。(位置 No. 1381)

IT 活用のため,情報収集は怠らない。

顧客の立場になり,いかに新しい体験をさせることができるのかという視点が重要だ。顧客に「新しい」「快適だ」という思いをさせる。見た目だけであれば,簡単に真似することができる。だが,新しい CX を与えて感動を引き出すデザインは,簡単に真似できない。(位置 No. 1794)

 感動してもらう仕組みを創り出す。

エコシステムは主に,モバイル端末での利用を前提に考えており,新ビッグ 4 の中でグーグル,アップル,アマゾンの 3 社は,自前でタブレット端末を製造しているというのも興味深い。それだけ,デバイスを奪うという点を重要視しているということだ。ユーザーインターフェース(UI)を支配し,魅力的なカスタマーエクスペリエンス(CX)を提供すれば,顧客を囲い込みやすくなる。直接的なタッチポイントであるデバイスにまで影響力を及ぼすことで,ビジネスの拡大を狙っている。(位置 No. 2182)

 タブレット端末は,現代の必須アイテム。

これからは,CDO が企業全体の動きを把握することになるだろう。どのような事業や業務を行っているかを把握し,どのようなデジタル戦略が適切なのかを判断することになる。デジタルとリアルの統合も大きなテーマである。それぞれの事業部門が何を行っていて,今後どのようなことを行おうとしているのかについて理解しておかなければならない。(位置 No. 2631)

デジタルを担う者が,企業全体の動きを把握できる。

 筋の良いアイデアをいかに多く創出できるかが,イノベーションの鍵となる。このとき,従来の常識や概念にとらわれていてはだめだ。とはいえ,天才的な個人の発想に頼るのもよくないし,そもそも天才が企業にいるとは限らない。

新しいアイデアをひねり出すためには,同じ考え方を持った人間を集めても難しい。違う視点を持つ人間が集まり,革新的なアイデアが生まれるのである。(位置 No. 2866)

違う視点を持つ人間との議論は,革新的なアイデアを生みだすチャンス。