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現役サラリーマンのスキルアップのための読書まとめ

「事業を創る人」の大研究 田中 聡・中原 淳

2020年5月4日更新

『「事業を創る人」の大研究』(田中 聡・中原 淳著,クロスメディア・パブリッシング,2018年2月1日 初版発行)を読了。

これまでのような,優れた戦略があれば,長期にわたって安定した経営が約束されていた時代とは異なり,企業の生き残りを賭けた生存競争として新規事業が必要とされているのです。(位置 No. 247)

新規事業は生み出し続けなければならない。

先行研究の知見によれば,新規性・革新性の高い事業であればあるほど,事業の成否を事前に見通すことが難しいということがすでに明らかになっています。(位置 No. 294)

事業の成否を事前に見通せないならば,やってみるしかない。

新規事業の現場では「人」に関する問題が山積しており,新規事業を阻害する最大の要因は「人」であることが調査の結果から明らかになっています。(位置 No. 314)

新規事業を拒むのは「人」である。

新規事業を任せるとは「権限を付与し,新規事業を創るプロセスを伴奏しながら支援し,結果に対する責任を共有する」ということです。(位置 No. 378)

トップのお墨付きで,新規事業をやれるようにする。

本書では,事業を創る活動(新規事業創造)を「既存事業を通じて蓄積された資産,市場,能力を活用しつつ,既存事業とは一線を画した新規ビジネスを創出する活動」と定義します。(位置 No. 466)

「事業を創る活動(新規事業創造)」の定義。

組織の中で協力を得て,製品・サービスを市場に届ける政治的プロセスも含めて「新規事業」です。意欲やアイデアや構想だけが新規事業ではないのです。だからこそ,アイデアや構想よりもむしろ「組織の中でうまく物事を進めるために他者を巻き込む力」が,新規事業の成功を左右する真のカギだと言えます。(位置 No. 631)

イデアや構想だけでなく,組織を巻き込んで,製品・サービスの形で市場に送り届けるまでが,新規事業。

事業を創るプロセスから学ぼうとする内発的な成長意欲こそが,新規事業を成功に導く原動力となっている(位置 No. 1137)

 事業を創るプロセスから学ぼうとする。

「ゼロイチでものを生み出す」には,一見,でたらめに思えるポジティブアプローチと正確性を持つ分析アプローチ,その両方を巧みに操る力が必要です。(位置 No. 1556)

 ポジティブと分析の両面からアプローチを試みる。

「ゼロからイチを生む」と言っても,成熟した企業における新規事業はそもそも完全なゼロではなく,資源がある状態からのスタートになるからです。自社ですでに使われている素材を他の販路や市場,使われ方など,掛け合わせを変えることで新しい製品・サービスとして活用できそうなものが新規事業です。(位置 No. 1873)

 掛け合わせを変えることで,新しい製品・サービスができる。

「もう,失敗して当たり前だという前提で動いています。わからないことだらけですけど,わからないのは当たり前なので,逆に言うと,常に手を動かすというか,行動しないことにはわからないことは解消しないんだと思って,もう一歩でも二歩でもいいから,常に何としても前に進むんだ,と」(位置 No. 2735)

 失敗することを恐れず,常に前に進んでいく。

「事業を創る人」の大研究

「事業を創る人」の大研究

  • 作者:田中 聡,中原 淳
  • 発売日: 2018/01/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)